内容説明
南北戦争終結から十年後のミシシッピー州の小さな町。マチルダは町外れの森の中でひとり暮しをしていた。彼女を“魔女”呼ばわりする人もいたが気にはならなかった。栽培した花や薬草、自ら焼いたパンなどを町で売り生計を立てる気ままな日々。そんなある日、逞しい身体をしたハンサムな実業家デクランが彼女を訪ねて来る。彼は遠回しに“惚れ薬”を作って欲しいと言ってきた。マチルダは一旦断るのだが…。RITA賞受賞のベテラン作家が贈るユーモラスで官能的なお伽話風ヒストリカルの傑作!
著者等紹介
ジョーンズ,リンダ・ウィンステッド[ジョーンズ,リンダウィンステッド] [Jones,Linda Winstead]
1994年、ヒストリカル『Guardian Angel』でデビュー。以後、ジャンルや筆名を替えロマンス物を発表し続ける。RITA賞最終候補に残ること6度。2004年、『Shades of Midnight』でRITA賞(パラノーマル部門)受賞
山口まなみ[ヤマグチマナミ]
東京生まれ。早稲田大学第一文学部英文科卒。英米文学翻訳家。ロマンス小説を中心に訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZU@ 《フィフティシェイズ・フォーエバー》
24
子供の頃に読んでたアンデルセンやグリム童話の背景が思い浮かんできた。ロマンスもゆっくり進行してて、読んでてほっこりしてくる。こういうのを、ロマンス小説と言うんだわ(☆∀☆) この間まで夢中になって読んでた本は、エロ本だったのかしら(笑)2017/10/29
アカツキ
12
町はずれの森の中で暮らしていて魔女と呼ばれているヒロインの元に実業家ヒーローが訪ねてきて惚れ薬を求められ、一旦は断るものの媚薬なら作ってもいいと約束をする。ヒーローは少年時代の復讐をするため、媚薬を使って実力者の娘と結婚することで町を手中に収めようとするけれど、ヒロインが気になって…。おとぎ話風の話で面白かった。お祭りでヒロインを巡ってヒーローと商人エズラが火花散らすシーンが好き。敵役の令嬢も何だかんだで幸せそうだし、めでたしめでたし。飄々として見えて一途なエズラが好き。スピンオフはないのかー。2020/04/13
trink
7
ヒーロー、最後までろくでなし感を振り払えず!とんでもない悪役はそこまで落ちる…?というような報いを受けて哀れにすら感じました。ヒロインの設定の可愛らしさのおかげで楽しく読めた気がします。ステラのお話がちょっと読みたい。2016/08/25
uni
5
メルヘンチックな雰囲気の中にピリッと毒気があって、正に大人版のお伽話だなと思った。こういう感じのお話は好みなんだけど、ヒーローがいまいちで、ハッピーエンドなんだけどモヤモヤが残った。2014/06/10
青海
4
こういう魔女が信じられた時代の魔女ヒロインが好きです。 ヒーローのデクランは途中にゲスい考えを持ったとき、ちょっと引いた。 後半からはもっとゲスい人たち次々と、で最後は完全にハッピーエンドでよかった。 大金持ちより大金持ちに自力でなれるヒーローってステキだ。2018/11/10