内容説明
航空機の設計上の問題とヒューマン・エラー。空をより安全にするために解決すべき課題とは何なのか。ボーイング747の乗務時間で世界一の記録を持ち42年間パイロットを務めた元機長による検証報告。ハイテク機への過信に警鐘をならし、事故を防ぐための改善策を提言。併せてLCC(格安航空)の安全性、機内で浴びる放射線、そしてB787の事故など、航空界の新たな問題点も指摘。
目次
第1章 航空の安全の到達点と新たな課題
第2章 パイロットを大混乱させるハイテク機の危険な設計
第3章 真の「安全文化」の確立を
第4章 CRMは安全運航には効果がない
第5章 LCCの安全性は大丈夫か?
第6章 宇宙線(放射線)から乗客乗員の命を救え
著者等紹介
杉江弘[スギエヒロシ]
1969年慶応義塾大学法学部卒業。同年、日本航空に入社し、DC8、B747、エンブラエルE170などに乗務する。首相フライトなど政府の要請による特別便の経験も多い。B747乗務時間では世界一の記録を持つ。総飛行時間は2万1000時間。安全推進部在籍時には「スタビライズド・アプローチ」など、航空界の安全施策を行う。日本エッセイストクラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hiroki Nishizumi
2
マニアックだった。ハイテク飛行機(特にエアバス社の)設計思想、そしてまたCRM(Cockpit Resource Management)についてとても批判的だが、その真偽のほどは当方のような者には分からない。身近にない内容なのでなんとなく消化不良のような・・・2013/09/24
ぐうたらパンダ
1
元パイロットによる航空機事故はなぜ起こるかについて書かれた本。素人には詳しすぎて読みにくいところもあるのだが、事故がただの不運ではなくて起こるべくして起こっていることがわかった。2015/04/04
Akio Kudo
0
★★★★★ 少し難しい内容だが、航空機の現実を知るにはいい機会。どんなに凄いハイテクがあっても最後は人間の持つ五感に、頼るしかないという現実はどこでも共通するのかもしれない。2018/05/03
mini_ryu
0
指差呼称やってみようかな2018/02/14
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