内容説明
全ページ写真入りで紹介するブランドストーリー。ブランドの香水誕生から現代の香水まで、54のブランドを詳細に解説。
目次
第1章 ブランド香水の誕生 パリモードと香水
第2章 ブランド香水の進展 世界のデザイナーたちの香り
第3章 その国らしさを語るメンズの香り
第4章 香り一筋のこだわり フレグランスメゾンの香り
第5章 日本人の感性を熟知した日本発の香り
第6章 記憶に残る香りを生んだ現代の名調香師たち
第7章 上手に香水を選ぶために香りの基本
第8章 香水ブランド事典100
著者等紹介
平田幸子[ヒラタサチコ]
香水評論家・パルファム編集長、フランス調香師協会日本支部会員。香水評論家の父、平田満男氏の後継者として、香りの専門誌『パルファム』の編集長を務めるかたわら香りの普及、啓蒙活動のため、雑誌の監修、執筆、カルチャースクールの講師など幅広く活躍。その他香りの美術展やイベントに参画(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まげぽん
5
知らなかった…使っていた香水のマークが母と娘の姿だったなんて。マニアックな香水しか使わないよねって他人に言われるが、もっともっとマニアックな世界が垣間見えます。ハイブランドの香水って使うのが難しいけれど自分にあった香水がみつかると、とても嬉しい。本屋さんでみつけ、近所のカフェで読み終えた。香水を探しにでかけてみようかな。2015/04/13
なー
4
★★★★☆ 名香を創り出したブランドやデザイナー、調香師に光を当てた本。詳しい人なら知ってる事ばかりなのかもしれないけど、私は初めて知る事ばかりでとても楽しく読めました。デザイナー達の気合や人生に対する姿勢、当時の世相等々、一瓶の香水に全てが詰まっている…。香水をつける側の背筋も伸びます。2019/08/27
なつき
4
香水は実際につけるより香水に纏わる話を読んでるほうが楽しい。なぜなら粋に香水をまとう実力がまだ足りないから。というわけで、この本は私の欲望を満たす良い本でした。2012/05/28
よめしま
3
おもしろかった!香水ブランドの物語であり文学だった。香水にその材料が入っているとは限らず、そのイメージを膨らませた香りだということ。「美しい花ではなく花の美しさを見据えています」という表現の深さ!ファッションなどの各種ブランドが出している香水はその個性の凝縮だという点も興味深い。紹介されているものをいろいろ試したくなった。2022/09/08
ワタナベ読書愛
1
海外と日本の有名な香水を作ったブランドを50社以上、その開発秘話、会社の歴史、香水製作者の人柄や人生などを凝縮して紹介。もはや伝説となってしまったもの(廃番)、初期のボトル、日本では取り扱いがないもの(2007年時点)なども含め、筆者が「名香」「歴史的に重要」「普遍的な美の価値観」などの独自の視点により、多くの人に伝えたいものを取り上げている。ブランドのほか、調香師やファッションの歴史もとりあげ、美に関する仕事の大きな欧米の流れがわかる。日本の素晴らしさも再発見でき、大変豊かな気分になれる本。文化の紹介。2020/11/21