扶桑社新書<br> コンプライアンスが日本を潰す―新自由主義との攻防

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扶桑社新書
コンプライアンスが日本を潰す―新自由主義との攻防

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  • サイズ 新書判/ページ数 255p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784594066161
  • NDC分類 335.15
  • Cコード C0295

内容説明

アメリカ発のイデオロギーに毒された日本の歪んだ法令システムを国民の手に取り戻そう。TPP絶対阻止と「談合」の合法的復活へ。

目次

第1章 重大な局地戦―タクシー社会を押し潰した「コンプライアンス」(「コンプライアンス」でタクシー社会は大混乱;タクシー市場は、ラーメン市場とぜんぜん違う ほか)
第2章 巨大産業の崩壊―建設産業を潰す「コンプライアンス」(建設の関連産業に関わる人は、日本の全雇用の3分の1から半分近く;「コンプライアンス」のために、崩壊しつつある建設産業 ほか)
第3章 コンプライアンス・デフレ―コンプライアンスが日本経済を潰す(公正取引委員会は、新自由主義が日本に埋め込んだ「経済警察・司法組織」;「新自由主義」という猟犬を日本に差し向けたアメリカ ほか)
第4章 最後の攻防、TPP―日本を潰す最強のコンプライアンス装置(TPPにおけるコンプライアンスの図式:日本のアメリカに対する服従;TPPにおけるアメリカの意図/新自由主義とTPP ほか)
第5章 私たちに法令をコンプライアンスさせるべし(コンプライアンスは日本の免疫不全である;日本の国家的免疫不全についての病歴 ほか)

著者等紹介

藤井聡[フジイサトシ]
1968年奈良県生まれ。京都大学土木工学科卒業。同大学大学院土木工学専攻修了。東京工業大学教授を経て、京都大学教授ならびに同大学レジリエンス研究ユニット長。専門は公共政策論、国土計画論であり、プラグマティズムに基づく実践的社会科学を展開。03年に土木学会論文賞、05年に日本行動計量学会林知己夫賞、07年に文部科学大臣表彰・若手科学者賞、09年に日本社会心理学会奨励論文賞および日本学術振興会賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さきん

11
アメリカ発の仕組みが、日本にそのまま持ち込まれている。もちろん多くは日本のためになっているが、日本に合わない思想、しくみも入ってきている。コンプライアンスという言葉から日本の矛盾に切り込む内容は、面白かった。 根幹にあるのはコンプライアンスの名の下に進められてきた一連の法改正は 「日本国民の心情に合致する日本国民のための法」ではなく 「海外、特にアメリカの意向に沿う形で整備されたにすぎない借り物の法」だそうである。今後われわれはどうして行けば良いか?2015/07/22

カインズ

8
【コンプライアンスという名の洗脳】社会通念とかけ離れた新自由主義的な理念に基づく法律に従わされることによって、日本人の考え方が変容し伝統的な日本が融解してしまうと説く一冊。「大量生産・大量消費」の状況にしか当てはまらない新自由主義をあらゆる場面で適用することによって生じた問題点を、具体例を挙げつつ説明している。物事を深く考えず改革を称揚した国民自身にも責任の一端があるのであり、情けなくなってくる。新自由主義の総決算であるTPPの危険性にも触れている。改革の美名に騙されるのは、そろそろ終わりにすべきだろう。2012/06/09

Riopapa

6
著者の主張はネットでよく見ていたので,理解していたが,著書を読むのは初めてだった。おもしろい考え方だと思う。安倍政権で内閣官房参与となっているので,主張が実行に移されるチャンスだろう。期待したい。2013/03/05

スーさん

5
大変挑発的なタイトルの書籍であるが、内容自体はそこまで複雑ではなく、文体も平易なので読みやすい。本書はそのタイトル通り、コンプライアンス(法令順守)が日本国に深刻な悪影響を与えていると、警鐘を鳴らす。ここ数年で我々にも身近なフレーズとして知られるようになったコンプライアンスというワードが、実はその裏側に新自由主義のイデオロギーを秘めていることを明らかにする。そしてそのイデオロギーを我が国に広める装置が公正取引委員会なのである。コンプライアンス(服従)にレジスタンス(抵抗)する必要を強く意識させる一冊だ。2012/06/14

teddy11015544

4
談合、いい文化じゃない。コンプライアンス、そんな服従すべきじゃない。新自由主義にどっぷり浸かった考え方から目を覚まさせてくれます。新しい欧米に追随するといった日本のインテリに身についた(格好いいとされる)基本的行動態度をガツンと論破。自分たちの国土や主権を守るならいろいろなルールは自分たちで作って、自分たちで更新していくべき。問題意識がクリアになりました。2012/11/16

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