内容説明
戦国時代創業の老舗餅屋から始まった快進撃の原動力は、幼い頃からの「微生物」好きだ。伊勢の森で野生酵母を採取、単離し、ビールに仕上げる途上で博士号まで取得する情熱と凄腕ぶり――とは裏腹に、失敗続きのトンネルを抜けたのは40代になってから。好きこそものの上手なれ! これぞ「研究開発型」人生、新たな働き方のかたち。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
aloha0307
21
表題ドンピシャリ!発酵とは鈴木社長にとって、元気&活力も意味します(書中たくさんの 発酵しちゃった人たちが登場☺)三重県伊勢の森で野生酵母を採取 そしてビールに仕上げる ”ビールを醸して遊びたい”...底なしの酵母愛ですね✿✿ クラフトビールはバラエティ豊かで新進の成長分野 特にIPAと呼ばれる種類は個性際立っています。呑んでみたのはキリンが出した提携先の”ブルックリン・ラガー”はとにかく濃くて苦くて(プレモル&EBISUが物足りなくなるほどに)... 東京駅近くに伊勢角屋のアンテナ直営店あるそうですよ☺2020/01/18
kei-zu
18
伊勢角ビールの社長の著書。行きつけのクラフトビール屋さんのオススメで購入。伊勢の老舗の餅屋さんとのこと。クラフトビールの本は多いが、発酵への熱い思いが書かれた本は初めて。同社の「ヒメホワイト」は、社長が見つけた酵母によるものだという。90年代の地ビールブームの盛り上がりと終焉について当事者としての記述も興味深かったです。第2次と言える現在のクラフトビールの盛り上がりも、先人のご苦労があってのことと感謝。2025/10/13
羽
14
☆☆☆ ビールは苦くて美味しくない。と思っていたけれど、酵母愛に溢れた人が作った世界一のクラフトビールは飲んでみたい!幼い頃から小さな生き物が好きで、大学では食品衛生学を学び、卒業後は代々続く餅屋(兼・味噌、醤油屋)を継いだ著者。でも大学で学んだ大好きな酵母のことが忘れられず、ビール酵母と戯れ始める。社長業の傍ら大学院にも通い酵母の研究をする熱心な研究家だからこそ、世界一のクラフトビールがつくれたのだと思う。わたしも電子顕微鏡で酵母を見てみたいな。2019/08/28
イノ
11
老舗餅屋の21代目が昔から好きな発酵で何かやりたいとビールを造ろうとしたとこから始まり、 日本一を目指そう→味が分からない→審査員やったらいいじゃん→数年後優勝するが売れないとか 詐欺師に騙されて諭されたり 近所の林から菌とってきたり 著者自身が型破りで面白い。 クラフトビール業界の流れや悪いイメージの払拭、 シンプルだけど奥が深いビールの作り方、オススメのビールの紹介もあって 普段はお酒とくにビールは飲まないんだけど凄く興味がわいた。 2019/11/21
ヨータン
9
この著者の酵母に対する愛が激し過ぎて、いったいこの本の中に酵母という言葉どれくらい出てきたんだろう。ここまで情熱を傾けられるものを持っている人ってなかなかいないので、すごく羨ましいのと、こういう一途な人を応援したいと思いました。伊勢に行く機会があったらこの店に行ってみようと思います。2021/04/29




