内容説明
税収不足が年40兆~50兆円。消費税率5%アップによる増収が単純計算で年12兆円。金額だけを見ても「焼け石に水」で、さらなる増税を求められることは確実だ。増税しか手はないのか?社会保障のあるべき形は?金融緩和は良策か愚策か?増税で潤うのは誰か?財政・経済の第一人者や元財務官僚など真っ向から主張の違うゲストを招き、神保哲生と宮台真司が税の本質を問う。
目次
プロローグ 「足りないから増税」ではなく、税を通して国のあり方を議論する好機に
1 すぐ捻出できる200兆円を隠してまやかしの増税に走る財務省の罪(元財務官僚・「政策工房」会長・高橋洋一;神保哲生;宮台真司)
2 貧しい人がより貧しくなる税制から「分かち合い」の税制へ(東京大学名誉教授・神野直彦;神保哲生;宮台真司)
3 産業構造が変わらない限り日本経済は再生しない(早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問・野口悠紀雄;神保哲生;宮台真司)
4 医・食・住に困らない社会を作るための増税/分配論(経営コンサルタントXEED代表・波頭亮;神保哲生;宮台真司)
5 「困ってるひと」から見た「弱者」と愛と社会保障(作家・大学院生 大野更紗;神保哲生;宮台真司)
6 自己改革できないまま日本がクラッシュする前に(神保哲生;宮台真司)
エピローグ 既得権を移動させるために私たち消費者ができること
著者等紹介
神保哲生[ジンボウテツオ]
ビデオジャーナリスト/1961年、東京都生まれ。15歳で渡米、コロンビア大学ジャーナリズム大学院修士課程修了。AP通信記者を経て93年に独立。テレビ朝日『ニュースステーション』などに所属した後、99年、日本初のニュース専門インターネット放送局「ビデオニュース・ドットコム」を設立
宮台真司[ミヤダイシンジ]
社会学者・首都大学東京教授/1959年、宮城県生まれ。東京大学大学院博士課程修了。東京都立大学助教授、首都大学東京准教授を経て現職。専門は社会システム論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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