扶桑社新書<br> 記者会見ゲリラ戦記

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扶桑社新書
記者会見ゲリラ戦記

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  • サイズ 新書判/ページ数 287p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784594063252
  • NDC分類 070.16
  • Cコード C0295

内容説明

政権交代以降、「記者会見オープン化」の現場を歩き始めたフリーランスライターが遭遇した、世にも奇妙な永田町の慣例―「記者クラブ」の皆様には名刺交換を拒まれ、記者章のない国会では門前払いされ、会見に参加できても質問はできない「名ばかりオープン化」の実態―twitterやUstreamを駆使して会見「タダ漏れ」を試みながら考えた記者クラブの「報じない権力」とは?「会見開放」をめぐるゲリラ戦の記録。

目次

第1章 記者会見突撃記~首相官邸への道(なぜ私は記者会見に出るのか;最初の風穴は「アリバイ工作」だった ほか)
第2章 名ばかり「オープン化」の実態(記者会見ゲリラ戦記(2010年3月31日~5月27日)
座談会「記者会見フルオープン化はいつ?」(大川豊×岩上安身×畠山理仁))
第3章 菅首相に交代、会見開放も“後退”?(記者会見ゲリラ戦記(2010年6月4日~8月4日))
第4章 可視化の道は遠し!司法・法曹会見(記者会見ゲリラ戦記(2010年7月20日~7月27日)
記者会見ゲリラ戦記(2010年10月21日~10月22日) ほか)
第5章 菅改造内閣でオープン化はどうなる?

著者等紹介

畠山理仁[ハタケヤマミチヨシ]
1973年愛知県生まれ。早稲田大学在学中の1993年より週刊誌を中心に取材活動開始。1998年、フリーランスライターとして独立。興味テーマは政治家と選挙。米国大統領選、ロシア大統領選、台湾総統選など世界の選挙も取材。大手メディアが取り上げない独立系候補の活動を紹介した『日本インディーズ候補列伝』(大川豊著・扶桑社刊)では取材・構成を担当した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ロビン

16
フリージャーナリストの著者が、「独占的に報じる権利」という自らの既得権益を温存するためフリーの記者たちを公的な記者会見の場から長きにわたり排除し続けてきた「記者クラブ」の弊害を指摘しつつ、当時の民主党政権下で行われた記者会見のオープン化の過程を綴ったルポ。亀井静香や小沢一郎、岡田克也らがオープン化に積極的であった(この時報道の自由度ランキングで11位になった。現在は67位)ことは知らなかった。人間、多様な顔があるものだ。国民の知る権利のために、儲けにもならない取材を重ねてくれた著者に感謝したい。2022/04/04

緋莢

15
同著者の『黙殺』が面白かったので、過去の著作を手に取りました。「記者クラブ」に独占され、記者会見に参加するだけでも一苦労な首相や各省庁の大臣の会見。2009年の政権交代でオープンになるかと思いきやそうでもなかった、というのがこの本を読むとよくわかります。各省庁内の記者室、金を払っていないというのもどうかと思いますし、オープン化の動きを阻む様に、どの口で「社会の木鐸」とか言ってるんだ?とツッコミを入れざるをえません(続く2018/05/07

HALI_HALI

4
日本の政治報道が如何に制限されているか、フリージャーナリストである筆者が実際の経験を基に、「記者クラブ」「官僚」「政治家」へ如何にして取材を行ったかが記載されている。民主党政権時代の話で少々古いが、如何に日本のジャーナリズムが既得権益にまみれているかの一端を伺い知れる。世界のジャーナリズムは「フリープレスの原則」という常識がある。連日の新聞を読んでいても現政権・都庁の情報公開は課題がまだまだあると感じる。国民・都民も"知る権利"を掲げて1人1人が声を上げないといけない。2017/08/06

K.C.

3
近著「黙殺」から流れて取った本。東日本大震災前の民主党政権下、記者クラブ障壁を突破しようとした著者と閣僚のドキュメント。民主党政権にはミソがついてしまったが、こういうことを一部の閣僚はやっていたということは評価したい。記者クラブがかえって我々の知る権利を阻害していると感じたが、結局新聞を読むことになるんだろう。2018/05/23

taknom

3
Kindle で読みました。大手新聞社、テレビ局、NHKと通信社で記者会見や行政の発表を独占する記者クラブ。しかし、その実態は行政と手先となりさがり、大衆を欺くプロパガンダ機関となっていることがわかります。また、報道では悪人のように宣伝されている小沢氏や亀井氏の意外な親しみやすい一面、そして菅直人氏や仙谷氏、長妻氏などが平然と嘘をつく様子が描写されています。必読の本です。2012/12/12

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