内容説明
19世紀末のアフリカ・コンゴ自由国。ボストン生まれのフィニアは家族と共に幼くしてアフリカへ渡るが、母は当地の生活を嫌い暫くすると息子を連れて帰国した。その後、父娘の生活が二十年近く続くが父が他界。帰郷を決心した彼女は故国行きの船が出る港へ向かう列車の中でマシューという男性に出会った。絶世の美男!だが顔には無残な傷跡が残されていた。直後、列車が脱線、彼女は九死に一生を得たが彼とは別れ別れに。そして暫く後、郷里ボストンで初めて参会した晩餐会に彼の姿が…。
著者等紹介
リー,リンダ・フランシス[リー,リンダフランシス][Lee,Linda Francis]
テキサスで生まれ育つ。大学時代に大学の季刊誌に発表した小文が執筆活動の始まり。その後、確率論と統計学の教師として教壇に立っていたが、1996年に“Blue Waltz”を発表しベストセラーとなる。これまで19作品のロマンス小説を出版。16カ国で翻訳出版されている。現在ニューヨーク在住
颯田あきら[サッタアキラ]
翻訳家。東京大学大学院薬学系研究科修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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たまきら
25
アフリカ育ちの美女とボストン育ちの傷だらけの男性のロマンスです。鳩の帰巣本能や夫婦のきずなを象徴づけるようなタイトルが詩的でうっとりしました。決して読みやすい内容ではなく、苦しみと痛みに満ちた登場人物たちすべてが何らかの形で戦いを挑む戦士です。最後までどうなるか読めず、ドキドキしました。古典的で面白かったです。2000年出版。2021/06/15
romance_holic
2
生まれや過去の事件によって、生活する地域社会のアウトサイダーとして、どこにも属さない、属せない気持ちでいるヒロインとヒーローの愛の癒しと再生、家族になるまでの物語。読了後にじんわりとした感動に包まれました。ヒロインのひたむきさにも脱帽。読んでよかった! 19世紀末のアフリカを舞台にしたロマンス小説は少ないのでは。冒頭と時折挿入されるエピソードでの異国情緒はたっぷり。そして主な舞台であるボストン社交界の閉鎖的な雰囲気など、とても興味深かったです。今でもそうなのかしら。2010/06/07
くろうさぎ
2
ロマンスというより、家族愛に近い話かな・・・。とてもいいお話だった。どっちの家族にも嫌な奴はいたけど、まぁ、どうでもいいことに・・・。しかし、ヒロインの母親はいただけないかなぁ・・・。全然わかってないし、ボストンに帰ってきてからも気遣いがないし・・・。2010/06/03
ライム
1
其々が負う過去がかなり重いものだったので、心の転機になった理由をもう少し突き詰めてほしかった。なんだかなし崩しにハッピーエンドになってしまったような気持ち2019/01/28
Nipper_1102
1
ヒロインの秘密とか ヒーローの子供との交流とかが 本の後半になってから始まるのが不満。そこまでが長すぎるー2010/10/11
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