内容説明
第二次大戦ではソ連を率いナチス・ドイツと戦い、戦後は東西冷戦構造の中心として世界を二分した男、スターリン。側近から一般市民にいたるまで粛清された人数は数知れず、ソ連は巨大な「収容所群島」と化した。この男が現在の世界に落とす影はあまりにも大きく、日本においても北方領土やシベリア抑留などの問題はいまだ解決されていない。世紀を超えて全世界に大きな影響を及ぼし続ける、謎多き独裁者の秘密に迫る名著、待望の文庫化。
目次
第1部 地上の赤い神―大祖国戦争から終戦(開戦前夜の謀略―独裁者が独裁者を眠らせた;警鐘は無視された―「戦争を煽る奴は銃殺だ」;ドイツ軍の侵攻―「ヒトラーはこれを知らないのだ」 ほか)
第2部 覇権への道―冷戦とソ連帝国(崇拝の絶頂―毛沢東が「偉大な師」と称えた;毛沢東の恋文―「あなたの下に馳せ参じたい」;中ソ同盟―「チベット攻撃、結構なことだ」 ほか)
第3部 暴虐の荒野―粛清と死(ツァリーツィンの夜―農民銃殺の後に愛を交わした;農民大弾圧―レーニンがテロルの“教科書”を示した;ひまわりと月見草―華麗なトロツキーに敵意抱く ほか)
著者等紹介
斎藤勉[サイトウツトム]
1949年埼玉県生まれ。県立熊谷高校、東京外大ロシア科卒。産経新聞入社。水戸支局、社会部、外信部記者、テヘラン特派員、モスクワ支局長(2回)、ワシントン支局長、外信部長、正論調査室長、東京編集局長などを歴任。現在は常務取締役(編集・論説・正論・写真報道担当)。一連のソ連・東欧報道でボーン・上田記念国際記者賞。「ソ連、共産党独裁を放棄へ」のスクープで日本新聞協会賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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白義
ジュンジュン
hayatama
臓物ちゃん
hayatama