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扶桑社文庫
スターリン秘録

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  • サイズ 文庫判/ページ数 485p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784594059699
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0195

内容説明

第二次大戦ではソ連を率いナチス・ドイツと戦い、戦後は東西冷戦構造の中心として世界を二分した男、スターリン。側近から一般市民にいたるまで粛清された人数は数知れず、ソ連は巨大な「収容所群島」と化した。この男が現在の世界に落とす影はあまりにも大きく、日本においても北方領土やシベリア抑留などの問題はいまだ解決されていない。世紀を超えて全世界に大きな影響を及ぼし続ける、謎多き独裁者の秘密に迫る名著、待望の文庫化。

目次

第1部 地上の赤い神―大祖国戦争から終戦(開戦前夜の謀略―独裁者が独裁者を眠らせた;警鐘は無視された―「戦争を煽る奴は銃殺だ」;ドイツ軍の侵攻―「ヒトラーはこれを知らないのだ」 ほか)
第2部 覇権への道―冷戦とソ連帝国(崇拝の絶頂―毛沢東が「偉大な師」と称えた;毛沢東の恋文―「あなたの下に馳せ参じたい」;中ソ同盟―「チベット攻撃、結構なことだ」 ほか)
第3部 暴虐の荒野―粛清と死(ツァリーツィンの夜―農民銃殺の後に愛を交わした;農民大弾圧―レーニンがテロルの“教科書”を示した;ひまわりと月見草―華麗なトロツキーに敵意抱く ほか)

著者等紹介

斎藤勉[サイトウツトム]
1949年埼玉県生まれ。県立熊谷高校、東京外大ロシア科卒。産経新聞入社。水戸支局、社会部、外信部記者、テヘラン特派員、モスクワ支局長(2回)、ワシントン支局長、外信部長、正論調査室長、東京編集局長などを歴任。現在は常務取締役(編集・論説・正論・写真報道担当)。一連のソ連・東欧報道でボーン・上田記念国際記者賞。「ソ連、共産党独裁を放棄へ」のスクープで日本新聞協会賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

白義

6
ソ連の赤い皇帝、スターリンの政治的人生、の印象的な場面を切り取り描写した、優れた入門書。寝耳に水だったヒトラーの侵攻から始め、戦後のチャーチルらとの交渉や原爆開発秘話、そして過去、独裁者として登り詰める過程での弾圧と粛清の記録が冷静に語られる。産経新聞の連載だが著者の気合いがいい方に働いたのか、かなり冷静でパラノイアックな怪人的姿勢の合間に見せる、スターリンの人間的側面もバランスよく描いていたと思う。開戦直後、敗けがこんでいた時に部下がやってきたのを自分の逮捕と間違えたという逸話が強烈だ2012/11/10

ジュンジュン

1
元が新聞連載のためか、細かく区切られたトピックが時系列的に前後して配されるので、少し読みにくい。本書に限らず、ソ連史やスターリンの伝記を読むたびに思うのは、粛清や虐殺の数が桁違いすぎて、ホントかなと疑ってしまう。計画経済と強制労働との関係は目から鱗だった(まず計画が先にあり、その実現のために無償で使役できる労働力を、"人民の敵"の名の下かき集める)。2017/11/26

hayatama

0
佐藤優が解説。米原万里に酷評され、公的記録として刊行されたことを改めて評価されたという。先日来、佐藤優や米原万里を再読してきて、彼らの文章が空恐ろしさに満ちているのに、本書にはその戦慄を感じない。スターリン体制の醜悪さが、反共産というイデオロギーで曇らされているのと、両者に比べて圧倒的に文章が下手。このヒトの方がよっぽど文章のプロのはずやのにねぇ…2013/01/06

臓物ちゃん

0
スターリンってるなあ・・・2012/07/19

hayatama

0
はっきり言って「サンケイ」という先入観入りで読みましたが、わざわざどぎつい言葉を使わないほうが、よっぽど、スターリンとかその体制の気持ち悪さを表せたのになぁ、と思いますです。2009/07/01

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