内容説明
ヴァージニア州の小さな町パインウッド。地方劇団の演出家ローズはグリム童話を脚色した芝居「ラプンツェル」の主役をさがしていた。そこへ現れた美しい金髪の女性ララ・キャラハン。最近この町に越してきた彼女はまさに主役にうってつけだった。だが彼女には秘密があった。ある事件にまきこまれ、FBIの「証人保護プログラム」により、名前と経歴を変えて移り住んできた彼女の周辺で不審な事件が続発する。古典的童話を題材に名手ケイ・フーパーが描くロマンティックサスペンスの珠玉作。
著者等紹介
フーパー,ケイ[フーパー,ケイ][Hooper,Kay]
アメリカ、カリフォルニア州生まれ。生まれたのは父の勤務していた空軍基地の病院。一家はその後ノースカロライナ州に移り、ケイもそこで成年を迎えた。1980年に書いた「レディシーフ」という作品がデルブックスに売れ、作家の道に入った。ロマンス作家としてデビュー。以後ロマンスのみならず、ファンタジー、ミステリー、ホラー、サスペンスなどさまざまな作品を発表。作品数は六十点を超える。現在もノースカロライナ州に居住
佐藤知津子[サトウチズコ]
東京都出身。青山学院英米文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アカツキ
12
FBIの証人保護プログラムで小さな町で暮らすヒロインは家に閉じこもる生活に嫌気がさして劇団の役者募集に応募し、ラプンツェル役を射止める。帰宅しようとしてトラックにはねられそうになったところを王子役のヒーローに助けてもらい…。舞台に立とうと決めた理由がストレスと反抗心で、轢き殺されかけたり自宅を荒らされたのにFBIに連絡しない。ツンケンして可愛げがない上に判断が信頼できないヒロインは好みではなかった。FBI覆面捜査官ヒーローは素敵だけど、ヒロインの言うままでしっかりしてよと思ってしまう。中盤過ぎで脱落。2020/08/14
たまきら
12
「これ、きっとオカン気に入るよ!」と4歳児が自信を持って持ってきたので読んでみました。「ラプンツェル」が読めたからでしょう。小粋なイラストの表紙にしたらもっと売れたんじゃないかなあ。コージーミステリーです。猫好きにはたまりません。しかし、証人保護プログラムで名前を変えるぐらいの女性が小さい町とはいえ演劇やろうとするか?と出だしから疑問を持っちゃってあまりはいりこめませんでした。…でも、猫は最高です!2015/08/18
romance_holic
2
童話のラプンツェルがモチーフ。うー ん、うまい! いままで読んだりみたりしたサスペンス作品などから受けていた「証人保護プログラム」の印象がちょっとかわりま した。新しい人生を用意してもらう、でも今までの人生には戻れない・・・そんな風に考えたことはなかったので、新鮮でした。「あやつられたスケッチ」などのシリーズに比べると、ロマンスがメインの 印象の作品。2007/12/25
akubi@中四国読メの会参加中
2
猫がめちゃお利口でNice2016/10/06
ちゃろ
2
⭐⭐FBI覆面捜査官と父を殺されFBIの保護下にいるヒロインララ。「ラプンツェル」という舞台の関係者を中心にしたサスペンスもの。サスペンス色がちょっと強かったかな。残念。2014/06/28