内容説明
尋問官―それは、捕虜の尋問を専門にする諜報兵である。肉体的拷問はけっして行なわず、頼るのは心理的なテクニックのみ。だが、彼らの技術に、多くの兵士の命がかかっているのだ。実際にテロリスト戦争の現場に赴いた尋問官が語る、熾烈な諜報戦・心理戦の実態。
目次
豚小屋
陸軍尋問官を志願する
屈辱的な初仕事
「ビートルズ」がやってきた
黒人捕虜ソマリ・ボブ
アルジェリア人捕虜一四〇
尋問官たち
情報機関の対立
タリバンの捕虜
北アフリカ反政府闘争〔ほか〕
著者等紹介
マッケイ,クリス[マッケイ,クリス][Mackey,Chris]
17歳で入隊し、尋問官としての訓練を積む。9.11後、軍に復帰。カンダハルを中心に、尋問官として活躍する
ミラー,グレッグ[ミラー,グレッグ][Miller,Greg]
『ロサンゼルスタイムズ』紙の特派員で、安全保障問題担当。尋問官への取材を許された唯一のアメリカ人である
中谷和男[ナカタニカズオ]
東京外国語大学卒。NHK・アジア総局長、アフリカ・ヨーロッパ総局長を歴任し、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takao
3
ふむ2024/01/29
ゴジラ 芹沢
3
繰り返しの問答で口を割らせるのが仕事だが、捕虜が喋らないわ、複数人の捕虜を相手にするので睡眠時間が5時間も取れないわで中々過酷な仕事。2018/04/20
ハヤブサの竜
0
あまり日の目を浴びる現場じゃないし、どちらかといえば悪役として扱われる仕事なんじゃが、かなり考え方を改めさせられた2015/02/12
Tのひと
0
拷問の禁止とありそれは一切得するような状況が無いからであるとまとめられているが、十分にあくどい手法であり後にぶちまける機会があれば悪意の限りを込めて起きた事を全部公表するのは当然であろう。 少なくとも同じ立場に立たせられた場合に復讐の機会が与えらえれば行うのは間違いない。2013/06/10
Yusuke Tanida
0
スリリングで尋問官の追体験が出来る。だんだん手段が悪どくなっていくことに違和感がなくなっていくことも。2013/01/24