象の背中

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  • サイズ B6判/ページ数 364p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784594050566
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

秋元康初の長編、産経新聞の連載小説ついに単行本化!
48歳、中堅不動産会社部長。中年男にある日下された宣告-「余命半年」。男は肺ガンに侵されていた。逃れようのない半年後の死。男は残りの半年をどう生きたか? 理解ある妻、頼もしい息子、かわいい娘、そして、美しい愛人にも囲まれた男の生き方は、「男の理想」。連載時から「男の身勝手」と賛否両論だったが、この男の半年は、涙なしには読めない! 誰でも身近な人間の死を経験しているはず。そして、誰にでも死は必ず訪れる。秋本康の本気の一冊は必読!

内容説明

あと半年の命…末期ガンを宣告された中年男が妻に、子供に、そして愛人に最後に遺すものは。

著者等紹介

秋元康[アキモトヤスシ]
作詞家。1956年5月2日、東京都生まれ。高校時代から放送作家として頭角を現し、『ザ・ベストテン』など数多くの番組構成に携わる。83年以降、作詞家として、美空ひばり『川の流れのように』を筆頭に数多くのヒット曲を世に送り出す。91年『グッバイ・ママ』(松坂慶子主演)で映画監督としてもデビュー。TV番組『おしゃれイズム』『うたばん』『とんえるずのみなさんのおかげでした』などの企画・構成の他、ラジオ『秋元康のMaturestyle』(Tokyo FM)でパーソナリティも務める。05年、京都造形芸術大学芸術学部教授就任。原作『着信アリ』『着信アリ2』(角川ホラー文庫)は共に映画化。NHK連続ドラマ『笑う三人姉妹』の脚本も手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

バネ

70
死を目前にヤりたい放題の中年男の夢物語。さすがに愛人と奥さん会わしちゃダメでしょ?…と思ったら、ソレをも許す奥さんの懐の深さ。そして、さすが秋元康!コトバの使い方がウマく、要所要所で何度も唸ってしまった。やっぱり生きていればこそ、であるコトを痛感した。改めて日々を大切に生きていきたい。2022/09/28

bunmei

51
あのAKB秋元康氏の一冊。「余命半年」と医者から宣告されたら、自分ならどう残りの人生を生きるだろう・・・。主人公は、幸せな家庭と会社での地位も確かな中堅サラリーマン。そんなある日、末期癌で余命半年を宣告され、主人公が選択したのは、残りの生を謳歌すること。「死んでしまうことより、この世に居た事を忘れてしまわれる事の方が怖い」という主人公の考えは凄いけど、自分にはとてもできないだろうし、必死で延命を望むのかもしれない。死への迫真のインパクトと男の惜別のロマンとで、感情の波を押さえることができない一冊です。 2018/05/01

とも

37
★★★★★再読だが、前回同様感動の作品。2015/02/28

あつひめ

26
秋元作品とは知らずに映画を観た。主人公のこれから消えていく命のろうそくがユラユラと自分の呼吸で揺れているような心理描写。死を前にした人の心の葛藤が切なくて、胸がジンジン。文字で追うといかにも身勝手な主人公のように見受けられる。でも、一番死を恐れているのは主人公だ。自分の中で心残りがある人に会いに行く。それは自分が長い年月抱えてきたわだかまりを消す=相手に自分という人間が居た、という新たな種を植え付けるようなこと。愛人と妻、それぞれが別の愛情で包まれている。もしも自分が妻ならば…と思いながら本を閉じた。2011/10/22

sabu

18
仕事、家庭も問題なく愛人とも安定した関係を築いて順調な人生を送っていた47歳の主人公。ある日突然半年の命、末期がんを宣告され全ての延命治療を拒否し、自分なりの“後悔のない半年”を送る決意をし自分の人生を考える。妻の立場からすると、あまりに身勝手な主人公、理解のある家族、愛人の関係が綺麗事で、う~ん?と頭をひねる場面もあったけど、やっぱり最後は涙してしまった。ついつい自分の身に置き換え、最期の時について考えてしまった。愛する人達に見送られ思い残すなく旅立った主人公の最期は理想かな。2012/03/11

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