内容説明
この長大な物語に登場するのは、それぞれに複雑な問題をかかえたプライス一家の女たち、そして男たちだ。だれもが、うまくいかない結婚生活にため息をつく。運に見放された飲んだくれが、前妻の愚痴をこぼす。姉と弟のあいだで、公平に扱ってもらったことがないと感じる娘。著者マクミランは、その向こうに欠陥だらけだが、愛すべき家族の姿を浮かび上がらせる。「でもまあ、うちよりひどい思いをしてる家族は大勢いる。たとえばほら、ケネディー家とかさ。もしかすると…」。
著者等紹介
マクミラン,テリー[マクミラン,テリー][McMillan,Terry]
1952年、ミシガン州生まれ。カリフォルニア州立大学バークレー校でジャーナリズムを学ぶ。92年に発表した第三長編『ため息つかせて』(新潮文庫)は、三百万部の大ベストセラーとなり、映画化もされた。現在カリフォルニア州在住
清水寛子[シミズヒロコ]
1961年生まれ。英国ウェールズに留学後、国際基督教大学教養学部卒。1987年より翻訳・編集業に携わる
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