内容説明
世紀の大ベストセラー『氷のなかに裸で』の原作者キャスリーンの失踪から七年後、続編の出版が決定した。厳選なる審査のすえ、続編の執筆者に抜擢されたジャクリーン。彼女はよりよい原稿を仕あげるべく、原作者が暮らしていた田舎町に活動の拠点を移した。だが、過去の資料をひもとくにつれ、彼女に関する謎は深まるばかり。しかも、偶然とは思えない事故が重なり、ジャクリーンの身に危険がせまるようになり…。1989年度アガサ賞受賞作、本格ユーモア・ミステリー。
著者等紹介
ピーターズ,エリザベス[ピーターズ,エリザベス][Peters,Elizabeth]
1927年生まれ。エジプト考古学者。66年、バーバラ・マイクルズ名義で作家デビュー。68年から、エリザベス・ピーターズ名義でミステリーを書きはじめ、歴史をからめた本格もので人気を博す。98年、アメリカ探偵作家クラブ賞の巨匠賞に選ばれる
田村義進[タムラヨシノブ]
翻訳家
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鐵太郎
19
歴史を題材にした小説で名を上げた(しかし孫がいる)ジャクリーン・カービー、失踪したヒットメーカーの続編を書くことになりました。そこで起きるトラブルまたトラブル。 ──ミステリはユーモアがなくては、と言ったのはクレイグ・ライスですが、この作品もその王道(笑)をはずれていません。惜しむらくは、この「王道」が、非常にマイナーなことでしょうか。(がっかり) これは、楽しい、面白い、深刻なミステリです。是非とも一読を。そしてこのシリーズの、未訳の第一作、第三作が翻訳されることを祈りましょう! (-_-);2005/07/10
ごへいもち
13
既読だった
あっこ
3
あるベストセラー作家の失踪により宙に浮いた続編。その執筆を任されることになった主人公が、失踪の真相に迫っていく物語。展開も早く、容疑者も盛りだくさんで最後まで楽しめました!あんまり期待してなかったけど、おもしろかった^^2021/05/13
大慌てちゃん
3
おもしろかった!!事実をはっきり言うのではなく、暗示しながら話を進めていくのがとてもわくわくしてよかった。ジャクリーンの人柄も好き。今月一番好きかな。2018/02/18
Bom-birdman
2
作家もビジネスだと、よく分かった一冊。エージェントとは不動産屋のようである。出版社との交渉する仕事と思っていたが、作家探しもしている。家の売り手と買い手を探すようだ。作品というよりも作家のブランドを管理をしているところは、ビル管理会社のようである。エージェントという名前は知ってをいたが(作家の謝辞によくでてくる)、こんなことを、という発見があった。作家とエージェントとのにやりとりにリアリティーを感じさせる描写がうまい。互いに相手の反応を観察し、次の手を考えているところは、ビジネス交渉を思い出させる。2018/08/18
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