内容説明
シカゴの老刑事リーバーマンの身近で、事件は起きた。彼らが通うユダヤ教の教会堂が、無残な略奪を受けたのだ。犯人はネオナチ集団かと思われたが、事件後まもなくアラブ人の学生活動家が殺害され、ユダヤ教会堂の帽子が残されていた―平穏なはずの街にひろがる憎悪の炎。リーバーマンたちの捜査は、事件の背後にひそむ意外な真相をあぶりだしていく。人間の果てしない憎しみの連鎖を断ち切ることはできるのか?名匠が、困難なテーマに正面から取り組んだ、緊迫感あふれる警察小説の名作。
著者等紹介
カミンスキー,スチュアート[カミンスキー,スチュアート][Kaminsky,Stuart]
1934年生まれ。大学の言語学科や映画学科で教鞭を取る。77年『ロビン・フッドに鉛の玉を』(文春文庫)で作家デビュー。89年『ツンドラの殺意』(新潮文庫)でMWA最優秀長編賞を受賞。映画脚本も多い。91年から老刑事エイブ・リーバーマンのシリーズを開始、高い評価を得る
棚橋志行[タナハシシコウ]
1960年生まれ。東京外国語大学英米語学科卒。英米文学翻訳家
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感想・レビュー
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- 和書
- キリスト者の一致 〈上〉