内容説明
合衆国シークレット・サービスの捜査官ビリー・ツリーは、大統領に脅迫状めいた手紙を送ってきた男の家を訪れ、相手から思わぬ反撃を受けた。恐怖に駆られて失禁したうえ同僚を死なせた彼は、職を辞し、心と体に傷を抱えて故郷の町に舞い戻る。ところがある日凶悪な高校狙撃事件が勃発し、死者まで出る始末。おまけに最近はそのあたりでも麻薬の売買が行われているらしい。平穏なはずの田舎町に何が起きているのか。落魄した心の持ち主が故郷で巻きこまれた犯罪を描く、ウィルツ一流の筆の冴え。
著者等紹介
ウィルツ,デヴィッド[ウィルツ,デヴィッド][Wiltse,David]
もともと映画、劇場、テレビのライター。’80年『ステップフォードの妻たち』でMWA賞テレビ部門賞にノミネートされた。コネチカット州在住
汀一弘[ミギワイッコウ]
兵庫県生まれ。主な訳書に、ウィルツ『倒錯者の祈り』『闇の狩人』『歪んだ愛』『黒い賛美歌』など、ジョン・ベッカー・シリーズ全点(扶桑社ミステリー)、クーンツ『トワイライト・アイズ』(角川ホラー文庫)ほか
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