内容説明
ニューヨークの街をスプリングと名乗る爆弾魔の恐怖が席巻していた。差出人不明の小包が爆発し、市の助役や大学教授が殺傷された。犯人は市長に対し五百万ドルを要求し、聞き入れられないときはマンハッタンに通じるすべての橋とトンネルを破壊すると通告してきた。捜査の指揮をとるベッカーも、これまでの殺人犯とは勝手の違う相手に苦悩するばかり。スプリングは路面電車の爆破によってさらなる警告を発したが、彼を破壊活動に駆り立てているものは実は金への欲求ではなく、ある怨念に裏打ちされた暗い衝動だった…。
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