扶桑社ミステリー<br> アスタの日記〈下〉

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扶桑社ミステリー
アスタの日記〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 349p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784594021986
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

アンの伯母スワニーは、58歳のとき、お前は両親の実の子供ではないという匿名の手紙を受け取った。母のアスタに問い質しても相手にしてもらえず、以来、苦悩の淵をさまよっていた。アンが日記の原本を調べたところ、1905年のスワニー誕生の前後が五枚破り取られていた。さらにケアリーの言う殺人事件とは、同じ1905年にとある薬剤師が妻を殺害したとして裁判にかけられた事件で、現場はアスタの家の近くだった。日記の欠落した部分には何が書かれていたのか?巨匠ヴァインが遙かなる過去の謎と真実を描く傑作長編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

30
アスタの娘、スワニーは結局誰の娘なのか。日記や近所で起きた殺人事件の記録を読み、なぞを解こうとする姪のアン。二転三転とするスワニーの身元。何気ない会話の中のヒントで解き明かされた真実とは。パリのデザイナーの服や美しいインテリアで華やかなアスタやスワニーの生活もまた全て幸福ではない、というレンデルらしい作品。話もすごい長い時代にまたがるが、全然飽きずにサクサクと読める。2019/01/16

Tetchy

5
今はただ最後まで読み通せ、また素晴らしい幕切れに感無量である。要した日数15日。読んだ内容86年分。2009/03/31

椿子

4
祖母が残した日記を巡って複雑に入り乱れる女三代記、という感じだけれども、本当に緻密で作りこまれた世界なので、ドキュメントか何かと勘違いしてしまいそう。アスタの個性が爆発している。が、女性らしい一面もあり、ほろりとするところも。2011/04/30

きりぱい

3
緻密な運びで、どこに向かっているのかさえ曖昧にさせられ、面白いのにどうしても疾走した読みができない濃さ!現代ではベストセラーとなっている、祖母アスタが残した日記に隠された出生の秘密、迷宮入りの殺人事件は最後まで不透明にもつれ、明るみになる真実はどれもわずかに予想を裏切る!何という読み応え!最後にはまるピースは、人生の偶然の悲哀に震える!2010/07/30

七草粥おいしい

1
死んだ身内の日記から未解決殺人事件を解決に導く記述が見つかるかもしれないって面白すぎる。こんな本がもっと読みたい。バーバラ・ヴァインの本全部復刊して欲しい。2021/06/19

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