内容説明
ジャックの兄アレグザンダーが率いる謎の秘密結社「暗黒の同胞団」を追って、ドイルとジャックは北の港町ウィットビーに向かう。同胞団に追われる美しい女優アイリーンと共に、同胞団の本拠に乗りこんだドイルが知った、大英帝国を揺るがす驚くべき陰謀とは。ジャックとアレグザンダーの宿命の対決の行方は。―シャーロック・ホームズの産みの親コナン・ドイルを主人公に、『ドラキュラ』の作者ストーカーからヴィクトリア女王まで虚実とりまぜた人物を登場させ、小説の面白さすべてを詰めこんだ大冒険活劇ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ブラックティー
2
だいぶ昔に読んだきり、内容をすっかり忘れていたので読み返してみました。ホームズとワトソンを彷彿とさせる会話や、おなじみのアイテムなんかでファンを喜ばせつつ、歴史上の人物も絡ませるという趣向。その上、派手なアクションとオカルトも!かなりサービス精神旺盛です。晩年のドイルの心霊主義への傾倒も思いおこされました。本当に映像化が実現してれば良かったのに。(再読)2012/08/15
ヴィオラ
2
語り手のコナン・ドイルをはじめ、ブラヴァツキー夫人、ブラム・ストーカー、ナイジェル・ガル医師などが出てきて、世紀末ロンドンが舞台となると、どうしても期待値が上がりまくるので…。全体的に遊び心が少なくて、勿体ないなぁ…という感想に(^_^;)もっとオカルト寄り、名状しがたいモノがワラワラと…ってくらいブッ飛んだ方が楽しかったかも。2012/03/11