内容説明
ロサンゼルスの私立探偵エルヴィス・コールは、映画監督のピーターから無名時代に別れた妻子を探してくれと依頼される。東海岸の小さな町でピーターの元の妻カレンを見つけ出すが、自分は人違いだと言い張るばかり。実は彼女はニューヨークのマフィアの汚れた金を洗濯するマネー・ロンダリングを強制されていたことが分かり、事態は予期せぬ方向へ―。数々のテレビ、映画のイメージを織り込み、ユーモアとバイオレンスを巧みにミックスしていくクレイス独特の語り口が冴える、傑作ハードボイルド・シリーズ最新作。
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ミスランディア本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Panzer Leader
57
ロスの探偵コール今回は売れっ子映画監督の別れた妻子を探して欲しいとの依頼。簡単そうな仕事なんでパイクの出番は無しかなと思いきやNYのマフィアとの抗争に発展、こう来なくっちゃ。この二人が只の無頼漢でないのはブレない信義と人に対する優しさを持ち合わせているから。ええコンビや。2022/02/19
GAKU
51
私立探偵コール＆パイクシリーズの第3作。今回は別れた妻子を探してほしいという依頼。妻子はすぐ見つけることが出来たのだが、そこにイタリアンマフィアが絡み事態は予期せぬヤバイ方向へ。ロバート・B・パーカーのファンという作者だけに、今作も初期のスペンサーシリーズのような展開に。相棒のパイクがクールでタフで良いですね。勿論コールも一見軽そうな態度ながら、どんな困難な状況でも自身の行動規範を貫く姿勢はこれぞハードボイルド。終盤、単身でマフィアのボスのアジトに乗り込むコールには痺れた。今回も面白かった！ 2019/08/29
くたくた
34
C＆P3作目。シリーズ初読。トレンチコートの無口で渋い男がハードボイルドだと思ってたら違うらしい。マスタードのシミ付きミッキー柄スウェットシャツで登場、過剰な軽口が体言止めで畳みかけてくる。しかし彼の本質は無論そこではなく。コールは、女性や子供や社会的弱者に対してもフェアで、しかもとことん優しい。そして彼らを脅かす敵には容赦無い。コールは、「ふりをしていればそのうち本当になる」とばかりに自分で自分を育てたタイプの人間で、そこが彼の強さでもあり弱さでもある。そのバランスが最大の魅力で、引き寄せられるのだ。2017/07/21
しましまこ
25
コール＆パイク第３作。今回の依頼者は超有名映画監督、１０年前に別れた妻子を探し出してくれと。訳分からん軽口たたきながらもサクッと見つけちゃうんだが、報告はしないんだよな。彼女達が厄介な立場にあると分かると言っちゃうんだよ「このごたごを解決するために、私を雇えばいい」キタキター！そう来なくっちゃ！そしてパイクの出番だ。で、またもや猫を愛でつつ派手に殺っちゃうんだよ。後片付けがまた楽しいんだ。２人でセントラルパークを見下ろす素敵な部屋をとってニューヨーク散策。２人の出会いが知りたいよ。2017/05/24
mayumi
24
コール&パイクシリーズ第三弾。コールの危機に颯爽と現れるパイク…かっこ良すぎるんだけど！ただ、コールは危ない所にノコノコ一人で行く確率が高すぎる気がするよ…。2019/07/06
