内容説明
ヒューストンの広告会社ランガー・メディア社で映像技師がむごたらしい刺殺死体で発見された。技師は殺される数時間前に戦争カメラマンからあるビデオカセットを受け取ったがそれは現場から消えていた。戦争カメラマンは戦場の暴力シーンをビデオに収めるのが得意な男だった。長期休暇中のヘイドン刑事は同僚から現場復帰を誘われこの事件を担当。捜査を進めるヘイドン刑事の前に、暴力に憑かれた異様な男の姿が浮び上った…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ankowakoshian11
2
再読。実家よりサルベージ。前作の事件で長期休暇を過ごしていたヘイドン刑事の元に同僚から助言が欲しいと請われて関わることになる映像会社の映像技師殺害事件。物語のキーとなる『VTR』の内容だが現在においてはネットで探せばマジモノは存在するので、ネットの普及率とビデオカメラ(作中では撮影テープの収録は8分がギリ)の差分に時代を感じる。興味深いのは『暴力への魅惑』談義のところ。確かに一理ある。しかしそれはフィクションという前提があってこそ。現実の暴力に対して人は無力で無言になるのでは。負のショックからやがては→2021/12/24
赤だぬき
0
作品的には好きな部類。VTR内容が明かされるほどにおどろおどろしくなく、精緻な作品だが、幾分長すぎる。2016/10/01
-
- 和書
- しいちゃん学校へいく