扶桑社ミステリー<br> 狼を庇う羊飼い

扶桑社ミステリー
狼を庇う羊飼い

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  • サイズ 文庫判/ページ数 276p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784594006075
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

五年前、首都ワシントン郊外の緑豊かな住宅地でソーンダーズ夫妻の双子の娘が誘拐されるという事件が起こった。娘たちの行方は杳として知れなかったが、ある日誘拐犯からソーンダーズ家に電話がかかってきた。誘拐犯の挑発的な言葉を聞き、父親ハーブは娘たちを自らの手で取り戻そうと、単身救出に走り出す。「ティーナ、モリー、今パパが行くからな!」ハーブの妻マギーの依頼を受け、私立探偵レオ・ハガティーは首都ワシントンからノース・キャロライナへと、ハーブの後を追う。自らの犯罪をカトリックの神父に告白する誘拐犯、彼を追う父親ハーブ、二人を追う探偵。苦悶する男たちの軌跡を描く秀作ハードボイルド、B・M・シュッツの鮮烈なデビュー作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

bapaksejahtera

8
ワシントンDC近郊。5年前双子の娘を誘拐され再び犯人から嫌がらせの電話を受けた父が単身犯人を探しに出る。他方ワシントンを足場にする探偵の主人公に、上述の男の妻から夫を連れ戻すよう依頼が舞込む。小説前半は犯人を追う男と探偵が交互に登場し話が進む。さて犯人が潜伏する街で、探偵は地元の与太者に乱暴される娘を助ける。ストーリーに別のトルクが掛かり、面白い展開となる。書題は誘拐殺人鬼の告解を受け、犠牲者家族との間で戒律に悩む神父を表したもの。最後に映画にしたい劇的展開がある。ハードボイルド強調の文体だが先ずは合格。2022/04/05

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