内容説明
父クリスチャンの殺害者を捜すマイケルの旅はパリから南フランスへと続いた。同時にそれは父とその同時代人たちの軌跡を辿る旅でもあった。探索行を続けるマイケルはついに有力な情報をつかむ。ひとつは、連合国側に関する重要情報をナチス・ドイツに流していた協力者〈Z〉という人物の存在。もうひとつは、〈Z〉の正体を知っていると思われる元SS大尉ルドルフ・インメルがまだ生きているという情報だ。さらに父の惨殺現場に残されていたあのガラスのペンダント。それを40数年前に作ったというユダヤ人の職人も生き延びているというのだ。すぐさまマイケルは行動を開始する。が、その直後ルドルフ・インメルと目される男が何者かに襲われた。つづいて正体不明の敵の手はマイケル自身にも及ぶ―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
koo
7
サラマンドラのペンダント、父親の汚名、裏切り者Zの存在と魅力的な謎が最終的には全て明らかにされるのですが、ストーリー進行と共にどんどん荒唐無稽になってゆき、ストーリーも意外性よりもハードアクション頼りになってゆくのはせっかくの壮大なプロットが勿体なく感じましたし、そういう欠点もラドラムに似ていますね(笑)それでもフランスレジスタンス視点やユダヤ人視点で第二次大戦から戦後が描かれているのは新鮮でしたし、終盤の展開にはかなり不満もありますが、リーダビリティの高い貴重なポリティカルスリラーでした。2025/10/25




