扶桑社ミステリー<br> シャーロック・ホームズ氏の素敵な冒険―ワトスン博士の未発表手記による

扶桑社ミステリー
シャーロック・ホームズ氏の素敵な冒険―ワトスン博士の未発表手記による

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  • サイズ 文庫判/ページ数 321p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784594002787
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

重症のコカイン中毒におかされたホームズを救うため、僚友ワトスン博士は一計を案じた。犬にバニラ・エッセンスの匂いをかがせて、ロンドンからウィーンまでモリアーティ教授のあとを追うホームズとワトスン。そこで暴かれたモリアーティ教授の正体とは…?治療のために訪れたフロイト博士の家でホームズとワトスンは、意外な事件に巻きこまれてしまう。日に日に回復の気配を見せているホームズは、ワトスンとフロイト博士の力を借り、その犯罪の解決に乗りだした。ワトスン博士による、ホームズ外伝。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

72
ホームズパスティーシュとしては、押さえておくべき作品らしい。「秘密ファイル」や「優雅な生活」等、復刊されない作品が多い中、本作は再度入手できた。物語はいわゆるホームズ作品の大空白時代と呼ばれる、ホームズがモリアーティーと闘い、ライヘンバッハの滝に共に落ち、復活するまでの10年の答えとなる作品でもある。驚くべき物語の設定は、宿敵モリアーティーがホームズのコカイン中毒により、生み出された妄想だという事だ。とんでもない物語だと思っていたら、根幹は2人の友情の物語であり、案外違和感無くこんな話も良いかもと思える。2022/01/08

散文の詞

17
これはだめだ。ホームズ物なので読んでみたが、前半は全然つまらない。たぶん、ホームズシリーズをほとんど、すべて読んだ人でないと、これがこうで、あれがあれでとならないんだろう。ただし、後半は、そんな事は関係なくなるくらい面白い。でも、何処に謎があったのか?2019/08/01

moonanddai

9
この本は立風書房版は発売当時すでに読んでいたのですが、今回は扶桑社文庫版。この話の面白さは定評あるところですので触れませんが、何故に今回再読したかについての個人的事情です。簡単に言うと「ジャケ買い」です。この物語に出てくる探偵犬トビー、これがこのジャケットでは、スコッチテリア風に描かれています。はて私が当時みた映画では、ラブラアドールではなかったかと…?ということで再読しました。答えは「スパニエルとラーチャーの混血」ということになっています。大雑把に言って、耳の垂れた大型犬ということでしょう。少し納得。2018/10/09

shiaruvy

9
★4 [1988.05.19 初版] バスティーシュの中ではなかなか。 でも,これよりドイルオリジナルが好きだし,オリジナルよりR・L・フィッシュ氏の痛烈な皮肉が楽しいシュロック・ホームズ&ワトニイ&バラストレイド警部のお話が好き! 2013/04/30

SEI

8
ホームズ贋作ブームの端緒となった長篇。ホームズのコカイン中毒に焦点を当てたもの。その酩酊ぶりを描く物語。 序盤は妄想に取りつかれながらも頭脳の鋭さは変わらないホームズを騙すスリル。中盤は治療に苦しむホームズの姿とワトスンの献身が悲哀を誘う。そして事件と、復活したホームズの活躍に、映画的な追跡劇。 終始ワクワクさせてくれる作品で、その成功にも頷ける。『最後の事件』の真相など、シャーロキアン的目配せも格別。 最大の趣向であるフロイトとの共闘もハマっている。お互いに刺激し会う明晰な二人。 楽しい読書だった。2017/11/03

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