内容説明
旧約聖書の中の物語は、いかに人が神の言葉をよみとくことができるかまたは、できなかったかが、語られているといえるでしょう。この絵本では、多くの物語の中から、「ノアの箱船」「バベルの塔」などのなじみ深い九編をえらび、一冊に構成しました。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
117
世界の神話絵本シリーズの1冊です。このシリーズの中では私の今までで一番好きなタイプの絵です。有名な画家の有元利夫さんに感じが似ている気がしました。結構絵がデフォルメされていて、ノアの方舟（表紙にもなっていますが）などはこんな発想はできない、というような感じです。楽しい絵本でした。2017/07/02
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
77
【世界の神話絵本・旧約聖書篇】。手に取ることができる最古の物語の一つであり、壮大な叙事詩の中から〈天地創造〉〈カインとアベル〉〈ノアの方舟〉〈バベルの塔〉〈ソドムの街〉〈イサクのいけにえ〉〈ヤコブの梯子〉〈天使とのたたかい〉〈ヨセフの夢占い〉の9篇のエッセンスを収録。赤川次郎氏とのコンビで知られる北見隆氏のファンタジックな絵と、古木で造られた立体的なオブジェが神話的な雰囲気を醸し出しています。ここから無数の絵画や物語が生まれていった〈文化のタネ〉。原典に触れるための美しいインデックスと言えるのかも。2015/03/15
ベル@bell-zou
22
少し前に『はじまりが見える世界の神話』を読んだタイミングで、こちらを読み友さんがレビューされていて知った本。天地創造のアダムとイブからの系譜を追いながら語られている。神さまってなかなか非情な試練を与えてるなぁ、と改めて思う。そこまでしなくても…と、ちょっとひくけれど、そこまでしないと人間はすぐに付けあがるから、かな(^^;[世界の神話絵本シリーズ/ほるぷ出版～舟崎克彦: 文、吉田敦彦: 解説、アートディレクション: 宇野亜喜良]シリーズの他の本も読んでみたい。2018/11/20
よし
5
旧約聖書の中からいくつかの代表的な物語が載った本です。 地元の美術館で開催されている絵本原画展の中で最も印象深かったので手に入れました。 全てのページに北見隆さんの作品（挿絵）が添えられていて素晴らしい。ページをめくる度に息を飲みました。 子どもの頃、旧約聖書は児童書で読んだはずなのですが、「カインとアベル」「ヤコブの梯子」「ヨセフの夢うらない」など、兄と弟が仲違いする話がこんなに多いとは気付きませんでした。2016/11/11
保山ひャン
3
天地創造、カインとアベル、ノアの箱舟、バベルの塔、ソドムの街、イサクのいけにえ、ヤコブの梯子、天使とのたたかい、ヨセフの夢うらない。北見隆の絵と立体オブジェで描く。「旧約聖書の中の物語は、いかに人が神の言葉をよみとくことができるか、または、できなかったかが語られているといえるでしょう」の説明に、なるほど！と思った。今まで漠然と読んでいたのが、こういう視点でみると、俄然興味深く思えてきた。2015/11/06
