内容説明
ユダヤ人とアラブ人の平和的共存のくる日は?君はパレスチナ人像を描けるか?そして、ユダヤ人とはどのような人々か。中東の日常化した紛争を平和的に解決する道はどこにあるのだろうか?著者はパレスチナ100年の歴史をたどりながら、ユダヤ人とアラブ人の平和的共存のくる日を求めていく。パレスチナ現代史の入門書。
目次
序章 はじめに
第1章 イスラーム帝国とパレスチナ
第2章 シオニズムと近代反ユダヤ主義
第3章 大国のエゴイズム
第4章 失敗したイギリスのパレスチナ支配
第5章 冷戦のなかで生まれたイスラエル
第6章 「難民」から「パレスチナ人」へ
第7章 タカとハトとラビ
第8章 インティファーダからパレスチナ国家独立宣言へ
第9章 「百年戦争」の終り?
第10章 終わりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
那由田 忠
16
私が読んだのは初版で、90年代オスロ合意による和平機運が盛り上がった時期を増補。アラブの一方的観点で書かれて、国連分割で57 %がイスラエルに渡されて不公平と非難。ネゲブの広大な土地がユダヤ人になり、人口がユダヤ人1 %以下と。そこはネゲブ砂漠、ベドウィンの土地なのでユダヤ割当地は70 %が砂漠だったのに。ユダヤ130人を殺した1929年のヘブロン虐殺事件も「移民の衝突」と。難民キャンプ写真がテント建てで、現在のコンクリート建とは大違いで笑ってしまったよ。無知と思って騙すので、気をつけてください。2019/08/27
ちくわん
5
たぶん一生行かない中東だろうが、古くからの紛争の根深さを知ることができた。そもそもが一体何なのか、たぶんパレスチナの人もイスラエルの人も全部を分かっている訳ではなし、どちらかが一方的に悪いわけでもないようだ。(むしろそれ以外に真の悪者がいた!)その中で3世代、4世代生活している民族を同じ人類として偉大だと思う。双方が理解しあい平和で何世代も生活できるように変化することを祈ります。2017/06/29
tellme0112
5
教科書を読んでいるかのようだった。書かれていないことが気になったが、わざと省略したものだそうだ。90年ごろ中学生だった私には、やり残した宿題のように思えた。2014/05/13