内容説明
金色のたてがみのレオ王には、ひとつ気になることがありました。北に住むオットー王の宮殿の壁に、なにやらふしぎな宝物がならんでいるといわれていることです。そんなレオ王に、つばさをもった王子がうまれました。ちいさなライオンの王子が北の国でであった宝物とは。
著者等紹介
コノヴァー,クリス[コノヴァー,クリス][Conover,Chris]
芸術家の家庭に育ち、幼い頃からの夢は、子どもの本の文を書き、絵をつけることだった。高校、大学と美術を学んだが、絵本づくりは独学。Six Little Ducksが1976年のボストン・グローブ、ホーンブック賞のオナーブックに選ばれて以来、多数の絵本を手がけている
遠藤育枝[エンドウイクエ]
シモンズ大学児童文学研究センターで児童文学を学ぶ。京都精華大学で英語と児童文学を教えている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
masa@レビューお休み中
104
素直に物語に入り込めないのは大人だから…なんだろうなぁ。楽しいとかワクワクするというよりも、これはこういう意味かな?こういうメッセージがあるのかな?といったことばかり考えてしまいました。ねこの国を治めているライオン・レオ王が登場します。レオ王は王様なので、お金・住居・地位・権力のすべてを手にしています。そんな王様に王子様である子どもが誕生するのです。その王子には、なぜだかつばさが生えていたのです。ひとつの世界しか知らないと、それが当たり前になってしまうのでしょうね。だから新たな風が必要になるのでしょうね。2016/02/18
新地学@児童書病発動中
100
『長ぐつ下のピッピ』やドリトル先生のお話を、時間を忘れて読み耽った幸福な子供時代に帰らせてくれる絵本。猫の国に生まれたつばさをもったライオン王子。その王子がオットー王の国に偶然旅することで、手に入れた本当の「つばさ」とは―――――。お話や本の素晴らしさを讃えた内容に素直に共感できる。19ページや20ページの王子の絵が特に愛らしくて胸がきゅんとした。本好きの方全てにお勧めできる絵本。「本はだれとでもわけあえる宝ものだ」というオットー王の言葉は名言。読書メーターのスピリットを表した言葉ともいえるかもしれない。2014/01/09
chiaki
39
ねこの国をおさめるライオンのレオ王は読み書きが出来ない。でも、一声吠えれば皆が言うことを聞くから特に不自由もない。一方、北をおさめるシロクマのオットー王。彼の宮殿には床から天井まで壁一面に本がずらり!ある日ねこの国の王子がオットー王の元に保護され、読み書きの素晴らしさを教わる。読書する者は皆、きっと心につばさを持っている。ラスト、オットー王からの手紙に感動です。見返しにずらりと並んだアルファベット文字ひとつひとつに、世界の伝説や昔話に因んだイラストが付されていて魅了されます!とても好きな1冊になりました!2020/12/01
鴨ミール
35
読み聞かせのコミュニティでおすすめされていたので、読んでみました。なにしろ、絵が可愛い❤(ӦvӦ。)細かく書き込まれた絵を見るのも楽しい。字は小さいが、絵が大きいので、読むのにそんなに時間はかからないでしょう。次の読み聞かせの6年生で読む予定。2023/04/27
鴨ミール
32
ゆっくり読んで10分30秒。オットー王からの手紙の隣の壁に、レオ王とオットー王とフクロウが描かれていた😍2023/05/12
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- 和書
- ペンテジレーア 岩波文庫