内容説明
もし玄関の時計と、屋根裏部屋の時計と、台所の時計が、どれも少しずつちがっていたら、いったいどの時計が合っているのでしょう?ヒギンスさんは、こいつは時計がこわれてしまったと思ったのですが、じつはぜんぶの時計が合っていたのです!時計の読み方をおぼえようとしている子どもたちは、作者パット・ハッチンスの生きたユーモアを楽しみ、このお話の明快の論理をかみしめることでしょう。この本は、こどもの心のなかに時を刻んでやまない絵本なのです。
著者等紹介
ハッチンス,パット[ハッチンス,パット][Hutchins,Pat]
イギリスのヨークシャーに生まれました。地方の美術学校を卒業してから、リーズ美術専門大学で学びました(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
246
『ロージーのお散歩』のパット・ハッチンス作。背景等の絵のタッチは同じだが、主人公がまるっきり違う。こちらは時計(時刻)にのみひたすら関心を示すおじさん、ヒギンスさん。相方の時計屋さんもイギリス人らしいおじさん。登場人物の2人は限りなく地味である。お話も、正しい時刻を知りたいヒギンスさんが次々と時計を買い足すというだけのもの。絵はイギリスらしいといえばそうだが、絵本としてはこれで子どもたちに納得してもらえるのだろうか。いささか心配ではある。2024/11/14
chiaki
41
これおっかし〰!屋根裏部屋で大きなのっぽの時計を見つけたヒンギスさんは、正しい時刻を知るためにもう1つの時計を買いに行きます。それを3階の寝室に置き、のっぽ時計との時間をくらべると、あれれ?笑 最後のオチも最高。ヒンギスさんに思わずツッコミたくなります♡大事なことに気づいて〰!笑2021/03/08
chiaki
29
こちらの紙芝居を1年生で。正しい時刻を求めて次から次へと時計を買っちゃうヒギンスさんにみんな大笑い!さすがは関西っ子たち、猛烈なツッコミが止まらない。これも毎年の鉄板になりそうです。2023/12/15
どあら
24
図書館で借りて読了。時計を題材にした絵本は珍しいので、時の日近くで読み聞かせしてみたいです。(4分18秒、4年生以下)2016/11/29
シュシュ
24
家じゅうの時計をぴったり合わせようとするヒギンスさん。本人はいたって真面目なのが微笑ましく可笑しい。こういう人間の愛すべき滑稽さっていいなと思う。この本のようなシュールでユーモアのある絵本はなかなかないので、子どもに出会ってほしいと思う。2015/11/30