出版社内容情報
はるかなむかし、アーサー王というなだかい王さまがおりました。ある日アーサー王は、湖の姫から、魔法の剣エクスカリバーをさずかりました。ところが、魔女モルガナがその剣をぬすみだして……。
6歳から
内容説明
はるかなむかし、ブリテンの国に、アーサー王という名だかい王さまがおりました。ある日アーサー王は、湖の姫から、魔法の剣エクスカリバーをさずかりました。ところが、アーサー王の姉モルガナがその剣を盗みだして…。イギリスで古くから語りつがれてきた有名な騎士物語・アーサー王伝説を、「イメージの魔術師」エロール・ル・カインがユーモアあふれる絵本にしました。ル・カインが初めて手がけた絵本です。
著者等紹介
ル・カイン，エロール［ルカイン，エロール］［Ｌｅ Ｃａｉｎ，Ｅｒｒｏｌ］
１９４１年、シンガポールに生まれる。子どものころ、日本、香港、サイゴンなどを旅行したり、インドに５年間住んだりした。１４歳のときから、アニメーション作りにとりつかれ、また東洋の神話や伝説にも興味をもった。１９６８年に初めての絵本を出版して以来、数多くの作品を発表。『ハイワサのちいさかったころ』でケイト・グリーナウェイ賞を受賞し、名実ともにイギリスを代表する絵本作家となった。１９８９年没
灰島かり［ハイジマカリ］
国際基督教大学卒業。コピーライターを経て、サリー大学ローハンプトン校の修士課程で児童文学を学ぶ。現在、白百合女子大、朝日カルチャーセンターなどで講師をしながら、子どもの本の翻訳、批評、研究を行っている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
121
これは話をかなり、ル・カインが書きなおしたものにしています。絵も従来の細密画のようではないのですが、読んでいて楽しくなります。アーサー王のエクスキャリバーの剣が主人公のような感じもしました。2017/08/18
♪みどりpiyopiyo♪
51
はるかなむかし、ブリテンの国にアーサー王という名だかい王さまがおりました。ある日アーサー王は… ■不思議なお話♪ ケルト民族に古くから語りつがれてきた騎士物語・アーサー王伝説から、魔法の剣エクスカリバーのエピソードを、「イメージの魔術師」エロール・ル・カインがオリエンタルな絵本にしました。■まだ妖精や魔法の世界と人が親しかった時代のお話って、不思議と引き込まれてしまいます。読後に表紙〜背表紙を見ると、孔雀に守られたアーサー王と、蛇を纏うモルガナの対比が印象的。さあ、魔法の世界へどうぞ！（1968年）（→続2019/11/06
クリママ
49
森で迷い辿り着いた湖の姫から授けられた魔法の剣、エクスカリバー。さまざまに形を変えて王を守るが、異父姉に奪われる。独特の絵が、古い魔法の世界の物語によく合っている。中世的な雰囲気のエロール・ル・カインの作品は大好きだが、こちらは細かく描き込まれたというより版画的な感じがする。2017/03/19
ちえ
38
アーサー王と魔法の剣エクスカリバーの物語。今まで読んだル・カインの絵本は細密画のような細かさがあったがそこまではない。これがル・カインの最初の絵本だそうで感慨深い。お城や衣装は中世ヨーロッパの雰囲気、さらにケルト紋様の渦巻きが取り入れられている。やや暗い感じがする青や赤の色彩にも魔法が普通にあった時代を感じる。エクスカリバーの魔法や失われた経緯は初めて知った。2024/12/14
星落秋風五丈原
36
絵本に書かれたお城やファッションも中世風のもので、一方でケルトの紋様も取り入れている。曲線がうずまくケルトの紋様はどこか妖しい雰囲気に満ちている。大胆に姿を変える剣は、魔法の魅力をたっぷり味わわせてくれると共に、ユーモラス。カインが27才の時の作品。2006/03/24
