内容説明
サティおじさんは世界各地を旅行しては、めいやおいにすてきなみやげ話をきかせてくれます。今回は芸術の都、パリのお話。パリに住むアメリカ人の友達、ガートルードとアリスの家に招かれて、ふたりの画家の絵をみたサティおじさん。パブロとアンリの絵のどちらが良いか判定する係にえらばれてしまいます。さて、さて、どうなることやら。絵本に登場しているのは、実は有名な作家や画家などのアーティストばかりです。パリが一番はなやかだった、ベル・エポックの時代をみごとに絵本化しています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
メタボン
20
☆☆☆★ ガートルード・スタインのサロンの様子が興味深かった。アンリ・マティスとパブロ・ピカソの関係は原田マハの「楽園のカンヴァス」で初めて知った。2016/01/09
遠い日
18
これはまた、美術史の知識がないと、子どもたちが読んでも理解し難いかもしれない。世界を旅するサティおじさんのパリ滞在記を、ベル・エポックの時代と絡めて、描く。ピカソ、マティス他の面々。わかる人物もわからない人物も。ピカソとマティスのちょっとしたいがみ合いをモチーフに、その時代とパリの空気を濃厚に描いている。2015/11/23
けんちゃん
16
図書館で。サティおじさんのパリ見聞録。パリというのは、日本のみならず、アメリカでもあこがれの地なんですね。サティおじさんを通して、ピカソ、マティス、作家のスタインとパートナーのアンリという実在した人物も登場して繰り広げられるパリのベル・エポックが紹介されます。絵心がなくても、パリを知らなくてもワクワクさせられるお話です。「かわいくない」トミー・デ・パオラさんのイラストも魅力的です。(誤植発見)2011/08/25
のん@絵本童話専門
2
前情報なく読んだ本だったので、「パブロ」「青色で肖像画」が出てきてドキーン!心臓がぎゅっと縮む驚き。さらに、「アンリ」と絵画対決?!ピカソとマティスー!サロンの人間に混じって猫とネズミの主人公がいる違和感やら世界中を旅して友人と家に訪れてくれたおじ設定やらは、どこかへ飛んで行ってドギマギしてしまったわ…。訳者のあとがきを読むと、トミー・デ・パオラはパリのサロンの雰囲気を描きたかったのではないかとのこと。確かに、ギャラリーに人々が集まるシーンの絵にとっても惹かれた!え待って…これゴッホとゴーギャンなの?2021/07/28
絵具巻
2
文京区立真砂図書館で借りました。2014/09/19