内容説明
“星野源の未熟力”“村上春樹の音感力”“さくらももこの配慮力”―ネタ、つながり、専門知識がなくてもOK!話題の京大生ライターが言語化した“モテまくる文章”の科学。
目次
1 バズるつかみ―どうすれば、振り向いてくれる?(良心的釣りモデル しいたけの誘引力―最初に意味不明な言葉を放り込む。;未解決疑問モデル 星野源の未熟力―問いを共有する。 ほか)
2 バズる文体―どうすれば、心を開いてくれる?(5音9音ぶつ切りモデル 村上春樹の音感力―読みたくなるリズムを使う。;曖昧共感モデル かっぴーの弱気力―曖昧さを残す。 ほか)
3 バズる組み立て―どうすれば、楽しんでもらえる?(妄想上昇モデル 秋元康の裏切力―オチでひっくりかえす。;結末省略モデル 江戸小噺の小粋力―あえて、みなまで言わない。 ほか)
4 バズる言葉選び―どうすれば、思い出してくれる?(片仮名強調モデル 俵万智の合図力―カタカナで注目させる。;共通言語投入モデル 松井玲奈の国民力―万人に通用する例を出す。 ほか)
著者等紹介
三宅香帆[ミヤケカホ]
文筆家、書評家。1994年生まれ。高知県出身。京都大学大学院人間・環境学研究科博士前期課程修了。天狼院書店(京都天狼院)元店長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えんちゃん
69
日々たくさんのレビューを拝見していると、やっぱり読んで楽しい文章に惹かれます。短くて伝わるレビューを書きたいものです。京大文学部卒の三宅さんが解説する、文豪からエッセイスト約50名のバズる文章の特徴について。綿矢りさの簡潔力=語尾をぶった切る、さくらももこの配慮力=オチを先に書いてしまう、又吉直樹のかぶせ力=真面目と脱力の組み合わせ、がふつふつと面白かったです。三宅さんの分析力もすばらしい。ああ、またレビューが長くなってしまったー。2024/01/04
みねね
49
あなたの好きな本の、一番好きな文章を教えてください。 なんて、読書家なら一度は問われたいですよね。そうでなくても読書量が増えると、読むだけじゃなくてよかった文章を抜き出したり読み返したりする経験、あると思います。さて、あなたは「一番好きな文章」をどう分析していますか? そこまで緻密に考えるのって難しいですよね。そこでこの本ですよ! 例えば、漢字の割合。情景描写。著者の注目ポイントに沿うだけで、グッと解像度が上がるかも。何の役に立つか? タイトル通りです。あなたの一番好きな文章、文章の力でバズらせましょう!2023/08/25
渡辺(読書/散歩)
45
どうすれば読み手に楽しんでもらえる文章を書けるか。 従来、文才という一言で片付けられていた抽象的な概念を、法則として言語化した本。古今東西の名文を紹介して、それが名文たるゆえんを分析。具体的にどんなテクニックを使っていて、どんな効果があるのかを解説しています。内容を一度に覚えることは難しいので、自分が文章を書く時にパラパラめくって「今日はこのテクニックを使って書いてみよう」という感じで使うのが良さそうです。https://book-attic.com/buz-bun 2024/11/22
タナカ電子出版
44
この本は沢山の人に文章を読んでもらうための文章術本です✨この本の著者 三宅香帆さんの分析力が凄いんです‼️色んな作家の文章を分類分析して紹介していく方式にすごくはまってしまいます。4章構成からなり 1章つかみ 2章文体 3章組み立て 4章言葉選び そして、それぞれ章にこの作家◯◯力とわかりやすく解説してくれます🎵気に入ったら読んでみてください📚👀‼️2019/06/16
にいたけ
37
バズるための本として読むのではなく、作家さんの文章のどこが凄いのかを解説してくれててとても勉強になりました。自分が好きな作家さんがなんで心地よく読めるのか、わかった気になりました☺️引用している文も素晴らしく、JKローリングさんの言葉が沁みました。話す相手に合わせて意訳していくところ素晴らしい☺️使ってみたいけど、😅言いたいことの組み立てができないとあかんな🤣イラストなんで水着なのかな?2021/03/31