出版社内容情報
本を読むことが大すきで、図書室のどこになんの本があるかもぜんぶ知っているシオリ。ついたあだなはホン子。図書委員になったら、ずっと図書室にいられて、もうそれだけでしあわせ! だったはずなのに……。ある日、2年生の男の子が図書室にやってきて、クラスメイトにくつをかくされたから、家に帰れないといいます。よくよく話をきいてみると、どうも、先にいやがらせをしたのはその子のよう。おうちのひとがむかえにくるまで、ホン子はその子に、ある絵本を読んで聞かせることにしました。すると……。ひとりの時間も楽しいけれど、だれかとすごす時間もしあわせだね! 「青空小学校いろいろ委員会」シリーズ第5巻。
内容説明
本が大すきなシオリ。あだなはホン子。図書委員になったら、ずっと図書室にいられてしあわせ!!だったはずなのに…。ある日、二年生の男の子が図書室にやってきて…。
著者等紹介
小松原宏子[コマツバラヒロコ]
東京都生まれ。青山学院大学文学部英米文学科卒業。児童文学作家。大妻中学高等学校英語科講師。多摩大学グローバルスタディーズ学部講師。家庭文庫「ロールパン文庫」主宰
あわい[アワイ]
東京都生まれ。武蔵野美術大学卒業後イラストレーターに。Web広告、書籍・雑誌の装画や挿絵、似顔絵などの制作を手がける。誠文堂新光社イラストノート誌「第14回ノート展」準大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
61
図書委員の女の子、シオリの物語。本が大好きでいつも図書室で過ごしている彼女。ある日、二年生の男の子と出会うのですが……。学習障害のことを絡めつつ、二人の少年の友情が温かな筆致で描かれています。主人公シオリの隠された特技が凄い!クラスの様々な委員が主役になるシリーズのようですが、この作品から読んでも問題なく楽しめました。2023/07/09
ぶんこ
38
小学校での各種クラス委員を題材にした小説で、今回は図書委員。本が好きなシオリ(ホン子)が図書委員というのはやりがいがあっていいですね。図書館で読書中のホン子に、小2のユウキから絵本の読み聞かせを頼まれます。何度も同じ本だけを頼んでくるユウキ。それを拒まないのがすごい。ユウキが転校したことで、その理由が判明するのですが、それはホン子が度重なる同じ本の読み聞かせを続けてくれたからだった。小学4年生が識字障害の子の未来の扉を開いたのです。親や先生にとっては感無量でしょう。2023/07/25
うー
20
シリーズの図書委員会編。素早く本の乱れを直し読書に勤しむ本好きのシオリ(ベタな渾名、ホン子)。2年の男子ユウキへ絵本を読んであげることになり、選んだのが『おかえし』ホン子、流石の選書センス!何度も何度も読み聞かせすることで字を認識できないユウキの学習法に光がみえてきた。。。楽しいけど読み聞かせするにはなかなかハードな絵本『おかえし』を何度でも読んであげるホン子、4年生にしては出来過ぎな気もするが、耳からきく楽しさにも気付くことができるし、この中で紹介されている本もオススメリストとして掲載されていて良い。2023/10/06
うとうと
17
本が大好きな図書委員シオリ(あだ名は"ホン子")は、図書室にやってきた2年生のユウキに絵本を読み聞かせてあげることになる。小4にしてはずいぶん大人な気がするけど。 ホン子はユウキとの出会いをきっかけに図書委員としての喜びや楽しさ、やりがいに気付く。 またホン子の読み聞かせは、意図せずディスレクシアのユウキが文字を覚える手助けをしていた。 絵本『おかえし』がキーとなっている。 「青空小学校いろいろ委員会」シリーズ。高学年が全員関わる委員会の話ならみんな興味を持つんじゃないかとシリーズ購入。いいかも。2025/10/17
杏子
13
シリーズでこれだけ先に読んでしまったが、これはよかった。特技が高速でジャンプしつつ本を棚に戻し、本のの乱れも直していくというホン子、すごい!!長い物語の本が好きで、いろいろな本の紹介もしてくれる、読み聞かせもしてくれるだなんて!図書委員の鑑だね!実際にはこんな子はいそうにないけど。このホン子が2年生の男の子にある本を読み聞かせしてあげることで、とある不思議な効果が!?なんていい話。これはぜひ勤務校にも入れてみんなに紹介してあげたい!2023/07/08




