出版社内容情報
注意して話を聞いていても、突然人の声が聞こえなくなってしまうことがある中学生・ナオキくん。一度は人との関わりをあきらめた彼が、全寮制の中学校に転校したのは…。ふつうは、人の数だけある。NHKのEテレで放映中のショートアニメーション「ふつうってなんだろう?ナオキのふつう」が絵本になりました。
内容説明
ちゅうがくせいのナオキくんはともだちとはなしているとき、とつぜんこえがすーっときこえなくなることがあるようです。そんなナオキくんのふつうをみてみよう。あなたのふつうとくらべてみて、なにかちがいはあるかな?
著者等紹介
冠木佐和子[カブキサワコ]
アニメーション作家。多摩美術大学大学院グラフィックデザイン研究領域修了。数々のアニメーション作品を在学中より制作。また、それらがアヌシー国際アニメーション映画祭、ザクレブ国際アニメーション映画祭をはじめ、世界各国の映画祭で多数受賞。現在はCM、映画、ミュージックビデオと幅広い分野で映像制作を担当している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
31
わあ、それは大変だ。脳の情報操作の問題って、本当は色々あって、知られていることは氷山の一角なのかもしれないな…と読みながら感じました。自分は逆に同時に色々な音が同じ音量で入ってくるので、電車のなかやいろんな音のするレストラン、混雑した店内が苦手です。色々なことに気づけたのも良い児童書があるから。本当にこういう素晴らしい本を出版してくれることに感謝です。2021/07/05
ネギっ子gen
31
NHK「ふつうってなんだろう?絵本」シリーズ。注意して話を聞いていても、突然、何の前触れもなく、人の声が聞こえなくなってしまうことがある中学生・ナオキくん。一度は人との関わりをあきらめた彼が、全寮制の中学校に転校したのは――。ナオキさんのメッセージ:<この絵本を作ることになって、はじめは何となく過去を振り返っていましたが、自分がどのような思いをしてきたのかを、時間がたった今、再確認することができました。きっと、どこかで同じ思いをしている人がいると思う/人は、気持ちや意識で変わっていけると思っています>。2021/04/24
ほんわか・かめ
23
見た目ではわからない“こまりごと”を抱えている人がいる、ということを知る第一歩のための絵本。相手が話している言葉が途中で聞こえなくなってしまう“こまりごと”。知らなかった。相手には無視していると捉えられてしまい、人が離れていく原因に。“こまりごと”を理解していれば、聞けるような状態になるまで待って、もう一度話しかければいい。理解し合えればこんなに簡単なことなんだ!2022/07/30
うー
18
〈絵本〉人と話をしていると前触れなしに話が聞こえてこなくなる。。これが自分で意識して遮断するならわかるがそうじゃないって辛いな。『ふつうは人の数だけある』このひと言は説得力がある。絵は独特すぎてちょっと苦手だし詳しい解説はないけれど、色々な困り事を抱えている人がいるという事を知る取っ掛かりにはピッタリ。2023/02/25
ごへいもち
17
読友さんご紹介本。こういう困難をたくさんの人に知ってほしい2021/06/28