出版社内容情報
文化人類学者大浦が南太平洋の島の呪術師から持ち帰った 逆玉手箱 を開けてから、 竜宮の風 が吹き荒れ、日本社会に異変が。このままでは日本は滅びる!? 一方、大浦の文化人類学の弟子として、南の島で呪術師のイニシエーションを受けた快斗は、日本に起きた異変の謎を解き合かし、正常な日本に戻そうと心を悩ませるが?。江戸川乱歩賞作家・鳥井架南子氏が主体性なき現代日本を戯画化するファンタジー。●文庫書き下ろし
内容説明
政治家は何もせず企業は無責任、若者は無気力。こんなニッポンになったのは、“竜宮の風”が吹いたから!?文化人類学者大浦が南太平洋のマナマ島から持ち帰った“逆玉手箱”を開けてから、日本に異変が!国民は皆テレビに夢中、お笑い芸人のけたたましい笑いが世間を席巻、CMたれ流しのジャンクフードが大ブーム、選挙ではタレント議員が大量当選。このままでは日本が滅びる!?マナマ島に住む呪術師は、不肖の弟子快斗に“玉手箱”を探せと命じるが…。江戸川乱歩賞作家鳥井架南子が、崩壊寸前の日本を戯画化して描く長編ファンタジー。
著者等紹介
鳥井架南子[トリイカナコ]
1953年、愛知県生まれ。南山大学大学院文学研究科文化人類学専攻修士課程修了。1984年『天女の末裔』で第三〇回江戸川乱歩賞受賞
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