出版社内容情報
世界的絵本作家オリヴァー・ジェファーズが、誕生した息子にむけて、この世界のすばらしさや不思議さ、生きていくために大切なことを伝える、心を揺さぶるメッセージ絵本。地球の説明からはじまり、世界の人々のこと、言葉のこと、すぎていく時間のこと……。ページをめくるたび、世界は、彩りに満ち、深い優しさもったものとして描かれていきます。
子どもから大人まで、今この地球でとほうにくてれいるすべての人たちに、きっと何かの案内になる絵本です。
内容説明
やあ!このほしへようこそ。ぼくらはここを“ちきゅう”とよんでいるよ。このせかいのすばらしいところ、にんげんにとってだいじなこと、ひるのことよるのこと、すぎていくじかんのこと。このメモはきっときみがちきゅうをあるいていくときのあんないになるはず。このちきゅうでとほうにくれているかもしれないすべてのきみたちへ、このえほんをおくります。
著者等紹介
ジェファーズ,オリヴァー[ジェファーズ,オリヴァー] [Jeffers,Oliver]
アートを作り、物語を語る。大好評のデビュー作『みつけたよ、ぼくだけのほし』をはじめ、数々のベストセラーや受賞絵本を生み続けていて、作品は世界中が翻訳されている。北アイルランド出身で、現在はブルックリンに住みながら仕事をしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MI
95
息子が生まれて、この地球でしっておいた方がいいことについてかいてあった。地球は大きく分けて、陸と海に分かれる。自然のこと、人間のこと、動物のことを大まかに書いてある。1番大切なことは、いろんな人がいる。もしも父が亡くなってしまっても誰かが助けてくれる。そして心を広くもつこと。時間を大切に使うこと。父が子どもに語りかける切り口で絵本は進んでいく温かい絵本。読めてよかった。2023/11/15
モリー
84
父親になると、生まれた子供に対して大きな責任を感じるものです。子どもが独り立ちできるまで側にいて何でも教えてあげたくなるものです。けれど、「もしぼくがそばにいなくても…」と言わなければならなくなったら…。そう考えたら大切なことをメモして残しておかないとって思いますよね。この絵本は、作者が生きる上で大切だと思ったことをメモとしてまとめた絵本なのだと思います。では、大切なことってなんでしょう。この絵本を読んで自分も大切だと思ったことは記録しましょう。「メモを残しておくことを忘れないでね」も教えの一つでした。2021/06/26
けんとまん1007
65
そうそう、一人じゃないんだよ、いろんな人に聞いてごらん・・のメッセージが、あたたかな絵と相まって、じんわりとしみ込んでくる。自分の中にも、いろんな面があるし、それは、誰にもそう。こころが静まり、温かくなる。2023/12/17
やも
64
このちきゅうでくらすメモ。これは著者のオリヴァーさんが息子のハーランド君が産まれて作った本。「きみがしっておいたほうがいいとおもったことを メモしてあります」地球に産まれた尊さを、分かりやすい絵と文で教えてくれる1冊。家族という単位から世界は始まるけれど、それだけが全てではなく、周りを見れば色んな人がいて、色んな景色があって…。1人で生きているんじゃない、取り合ってくれる手はたくさんあって、世界って優しいモンなんだよね。「息子よ。人生の指針とすべき言葉は3つだけだ。尊敬、思いやり、そして、寛容。」★42021/11/06
chiaki
51
天文学、地形、大気、人間と動物、時間…様々な切り口から地球を知り、自分を知る深い絵本です。広い宇宙のなかの、地球という星、自分という存在について考えると、どうしようもなく言いようのない孤独を感じてしまうときがある。果てしない可能性を感じる時もあれば、全く反対に何も出来ない無力さを感じる時もある。そんな不安定な気持ちに“大丈夫だよ”とそっと寄り添い、囁いてくれるような1冊。巻末、作者のお父さまの言葉が刺さる。『息子よ、人生の指針とすべき言葉は3つだけだ。尊敬、思いやり、そして、寛容。』2021/06/20