出版社内容情報
不思議な夢から目覚めた小太郎の前に現れた宇宙人の宇(うー)さん。疑似化によって美女に姿を変えたり…!? 夢と現実が交錯する表題作ほか6編を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
新地学@児童書病発動中
70
不思議ちゃん系全開。主人公たちの誰もがこの世界にそこはかとない違和感を感じているところが好きだ。私もそうなので。柔らかな線だけど表現されていることは結構鋭い。みんな面白いけど「庭はみどり川はブルー」が好み。ちっちゃな子供の視点からこの世界を見る描写が冴えている。最後のフォークダンスのエピソードは泣けた。2013/10/27
新田新一
49
高校生の時から大島弓子先生の作品が好きです。『綿の国星』を読んで、ファンになりました。繊細で優しい内容ながら残酷なところがあり、ふざけているようで生と死のあわいを丁寧に描いて、深い余韻を感じる作品が多いです。本書の中では「秋日子かく語りき」が良かったです。交通事故で命を落とした54歳の竜子は、かすり傷で済んだ高校生の秋日子と1週間だけ心と体が入れ替わります。竜子はその間に家族との別れを済ませようとします。ある意味で暗く救いのない話ですが、ユーモラスな描き方が印象的で。人間の生と死の不可解さが胸に迫ります。2026/08/30
ふりや
14
初めての大島弓子さん。神保町の鶴谷洋服店で購入。マンガ好きの友人に「萩尾望都が好きなら大島弓子も読んでみたら?」と前々から勧められていたのですが、タイミングが合い手に取ることができました。宮沢賢治の原作を描いた詩的な『いちょうの実』から始まる作品集。中でも好きだったのは、夢と現実が交錯するSF的な表題作『ロングロングケーキ』死んだ妻が娘に乗り移り騒動を起こす『庭はみどり川はブルー』予知夢を見ることができる少女の葛藤を描いた『水の中のティッシュペーパー』など。機会があれば他の作品も読んでみたいと思います。2020/08/01
りりす
14
なんてなんて都合が良くて優しい世界なのでしょうね。ここで生まれてここで死にたいです。『山羊の羊の駱駝の』が特にお気に入りです。2018/08/04
斑入り山吹
13
ブックオフで目が合った。大島氏の高名は拝するものの、ふんわかとした絵とは裏腹な怖いものがだめで、手に入れなかったのだ(借りて読むってやつ)。妊娠を疑ったり裸体を撮られたり、あっさり「少女」の一線を超すところがまあ本当の「少女」で、そこが読んでいてどうも居心地が悪いというかおっかないというか。清原なつのなんてのもそういうんだわね。それで40を超えたおばさんになって読むと、やっぱり大島氏はすごい。おばさんの心が主人公の話なんて、もう入れ込んじゃうよ。やっとわたしが大島氏を読めるようになった、ということだな。2012/07/28




