出版社内容情報
パリに移り住んだベルナールは折檻され家を追われた。そしてボナール邸を訪れるが恋の激情は消えず、とうとう3階の窓から身を投げてしまうのだった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アイアイ
17
ジルベールお前を誰にも渡さない!父子を越えた嫉妬の愛。レイプ野郎のボナールが何だか 良い人になっている。学園で出会う若きオーギュとセルジュの父アスランの過去編が開始。 18歳、死病に侵されながらも一瞬を輝かしく生きるアスランの生き方、燃えるような欲望の中でしか 生きられないジルベール、まだ10代でなんて人生生きてるんだこの子らは・・!▽図書館2016/03/09
セシル
14
ついにオーギュに結婚話が持ち上がる。ジルが一人前に嫉妬する姿が健気なだけに、対するオーギュの仕打ちがあまりに酷い。屋敷を出たジルはボナールを頼る。同年齢の子達と暮らす日々では年相応の表情を浮かべ、今迄がいかに異常な生活だったかを痛感しました。ジルは他人の痛みを理解し根は素直で純粋な子という事も…。そして、ジルを巡りオーギュとボナールは決闘。オーギュは普段が鉄面皮だけに強烈な執着を感じました。ならば何故はぐらかすのか。自分しか頼る場所は無い程に追い詰めるのが愛なの?こんなややこしい愛は分かり難いよ…。続く→2010/09/21
ゆあん
7
図書館にて。ボナールに対してまぁかわいいとこもあるのかと思うんだけど…どうしても私にはダメだ。好かれるのは理解できるけど私にいは無理。こういう人いるよな。しかしオーギュ!屈折してるのはわかるけどそんなことしていたら手に入らないよ!もうっ!と言ってやりたい。で、セルジュの父アスラン編へ続く。いい子すぎるなぁ。2014/10/11
pugyu
6
ボナールが芸術家としては弟子思いで悪い人ではなかった。でも嗜好とジルベールの存在が彼を狂わせている。後半はセルジュの父の若い頃の話。明るくのびのびとして眩しい存在だけれど、子爵という生まれのために好きな音楽をあきらめる。2019/08/14
文句有蔵
5
捨てる為に奪う。……全然わからない。理解出来ない。「今度こそ大事にしろ……」と呟くボナールが切ない。何故オーギュなんだろう?……もしその理由が「血が惹かれあう」のだとしたら、なんという残酷な話。オーギュ自身が言葉に尽くせぬ苛酷な運命を生きてきたこと、それ自体は同情するけれど、それがジルベールだったなら、きっと誇りの為に命を絶ったろう。オーギュがその道を選ばなかったことが不思議といえば不思議。……舞台はアスランに転換。「安静」とは喜びも悲しみもおし包み、動じないこと。けだし名言☆2014/09/25
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