内容説明
憧れのピアニストで大学の講師でもある黒田宗弘のコンサートで、突然譜めくりの代役に指名された史樹は、緊張し散々な結果だったにもかかわらず、今後も譜めくりを頼まれることに。完璧な容姿や類まれなる才能とは裏腹に黒田の性格は傲慢で、絶対に近寄りたくないと思っていたのに、その演奏はうっとりするほど美しく、ピアニストを目指す史樹はいつも感動してしまう。二人きりでレッスンを続けるうち、黒田のピアノに対する真摯な姿に触れ惹かれていくが、彼にとって自分はただの譜めくりでしかない事が切なくて…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
41
初読。2015年166冊め。頑張る子はかわいいのだけれど、気持ちが固まる前のフライングはいただけない。全体の雰囲気は好き。演奏中にふめくりすとが隣でリズムとっててそれが私のリズムと違ってていらいらした経験を思い出した。相性ってあるよね。2015/02/24
のこ
24
譜めくりのタイミングは確かに人それぞれビミョーな好みがありますよね。譜めくりする人には演奏者の望むタイミングを最優先してもらうのは当然で、その上で独奏の場合、さして問題は起きないのですが、昔連弾をした折、連弾のお相手と譜めくりの好みの感覚がどうにも合わなくてとても困った事を懐かしく思い出しました。恋愛話としてこのお話が好きかと言われると、私はこの攻め様の強引さがどうにも鼻についてしまって…艶云々のあれは、いくらなんでも教育者としてあり得ないなぁと。表紙絵が美しくて素敵。お借り本♡ありがとうございます。2018/03/07
なみ
20
電子にて☆攻の教授(ピアニスト)が私は結構好き♡フィナンシェあげた頃からもう…なんだと思う。「艶」云々の強引なアレはやり過ぎかな〜と思うも受にとっては気づきとなったからそれはそれでよし。攻が好きだわ(しつこい)2017/10/04
扉のこちら側
13
再読。2015年451冊め。史樹はショパンよりドビュッシーってイメージ。2015/04/15
たべもも
9
★★★☆☆。イラスト買い。受けは本当に特筆する事もない普通の子の印象ですが、攻めのツンデレっぽい感じは良かったです。ピアノに関する事は丁寧な描写でしたが、受けの進学・将来に関する事は薄っぺらい印象。特に盛り上がる事なく読了。2014/09/01