内容説明
多数の婦人票を集め初当選した美貌の三世議員・諏訪芳彦のもとに、吉原にある男の遊廓『花降楼』から一通の手紙が届いた。差出人の名は藤野。心当たりのない諏訪は真相を確かめるべく見世を訪れ、その妓の正体が、諏訪の母親が贔屓にしていた呉服屋「葛屋」の幼い養子・眞琴だと知る。愛らしかった眞琴は、一家離散の果てに妖艶な娼妓・藤野へと成長していた。奈落から連れ出そうと、諏訪は身請けを申し出るが、「一生面倒を見るほど愛している」という身請けの意味をわかっていない諏訪に眞琴は拒絶を示す。大人気・花降楼シリーズ、待望の第十弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
チョコ大福
28
【ミツキさん♪】美貌の三世議員・諏訪×遊女・藤野。楽しく読んでいたけど、国会議員という事は給料は税金から支払われているんだよね。遊廓で支払われたお金は税金?税金だけじゃないかもだけど、税金で遊ばれたらかなわないな〜なんて思ったら、何かアレだわ( ̄・・ ̄)まあお給料だけじゃ遊廓で遊ぶ事は出来ないだろうから、違うところから出ている可能性大だけどwww2013/07/14
和夜
23
花降楼シリーズ10作目。前巻でけっこう活躍した諏訪×藤野のお話。岩崎×椛をくっつけるために裏で二人が何をしていたのかがわかるので読んでいて楽しかったです。このシリーズの中で一番好きなお話かもしれない。藤野が一番傾城してる気がするなぁ。今後がどうなるか気になる2人なのでいずれ出版されてほしいです。あと鷹村さんの話も読みたい!2020/05/01
花結び
22
読友さんからの借り本!前作に出てきた藤野と諏訪さんのお話、時系列が被ってるからなんかあの時こういう想いだったのかとか思うとまたまた切なさ倍増でした。藤野はこのシリーズの受けで一番の好きかも、唇だけは守るとかなんか健気で可愛かった。あとがきに次作はそろそろ鷹村かもみたいな事が書いてあったからやっと顔が見れる~♪って思ったらもう4年ほど新作が出てないようで…気になるぁ。2015/08/30
きのこ
17
登録漏れ。2015/10/30
なみ
14
【再読】本の整理をしようと本棚眺めてたらつい手に取りいつのまにかがっつり読んでた(^◇^;)ていうかこのシリーズ電子で買ったのに好きな巻だけは紙書籍で持っておきたくて探して買ったんだった。この攻が好きで“ごっこ”するしかない方法をとり素直になれない受が好きで♡話の中に被ってる岩崎と椛の巻もお気に入り。2019/03/13