出版社内容情報
書生に弄ばれ対人恐怖症になった文弥を、同室のエルンストは甘やかしてくれる。だが、その優しさすらも友情以上で…。旧姓高校ロマン。
内容説明
子供のころに、書生に弄ばれた過去が影を落とし、文弥はひどい男性恐怖症のうえに吃音だ。芸術の母譲りの、その変姿のせいで、学院の教師にも目をつけられ、みじめで孤独だった。新学期―文弥は、威圧的なハーフの上級生エルンスト・惣一郎と、寮で同室にさせられる。美貌だが、昏い灰色の瞳をした伯爵令息。先輩はあの書生とは違うと言い聞かせながらも、おどおどとする文弥を見て、何を思ったのか、惣一郎が自分の家来にすると言い出して…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たべもも
28
★★★☆☆。イラスト買い。時代背景から攻めの容姿やキャラは惹かれるものがありました。受けのオドオドぶりや喜んで家来になる辺りは楽しかったのですが、途中進路に悩む頃からちょっと面倒に思えてきた。攻めの一途さは良かった。意外にさらっと読了。2015/02/25
こいけ
10
宝井さん目当て。宝井さんの描く少年は本当に美青年!話の内容は、ハーフで異端な年上の先輩と吃音気味の儚げ少年の同室生活。物静かな作風で時代を感じることができたけど、後半あたりからちょっと退屈気味に。母・琴音は身勝手に感じるかもしれないが、母親らしく愛情が溢れているのを感じられて良かった。最後の終わり方も琴音の存在があってこそ。さらっと読了しました。2015/03/07
胡蝶
10
絵師買い。水無月さんのコロコロ変わる視点が読みづらい!ウジウジ悩む受けが好きになれなかったな。後、攻めがわざと窓から物を落として受けに拾ってこさせるシーンとかがすごく嫌だった。お前何様だよって突っ込みたい。水無月さんはシリアスよりラブコメ向きだと激しく思った…それと受けが実母に海に突き落とされるシーンも一瞬フリーズしたね。結局それで攻めと一緒に旅立つんだけど、親としてどうなの?って思ってしまった。一歩間違ったら死んじゃうかもしれないのに…あぁ、期待外れ。2015/02/28
おかめいんこ
7
何なんだろう???ジュネぽっくて好みのはずなんだけど、最後まで入り込めなかったな(・・;)2015/02/25
nono
6
BL。大正時代の旧制高校、同室になったエルンストと文弥。好きな時代ですが今ひとつ文体が物足りない。二人ともに所詮はお坊ちゃまでしかなく、今後どう生きるんだろう?綺麗に纏められた作品だとは思うんですが。軽く読了。2015/12/07