出版社内容情報
生真面目で不器用な性格ゆえ、ひと目惚れした初音を僚友に奪われてしまった植木奉行同心・斎藤作左衛門は、凶刃に倒れた僚友の子を身ごもった初音を娶り、真相を秘めたまま生きていく決心をする。
2015年5月刊。
内容説明
植木奉行同心とは幕府ゆかりの地や寺社領の植木を見廻るのが務めだが、直心影流の達人・斎藤作左衛門は、その垣根を越えて江戸の悪と戦う。不器用な性格ゆえ、上役の姪・初音に好意を打ち明けられずにいたが、僚友・駿馬も恋心を抱いていた。彼ら三人に迫る波乱の予感!恋・友情・勇気!耐える男の切なくも愛に満ちた物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さや
11
★★★☆☆植木奉行同心であり、直心流の達人でもある斎藤作左衛門。務めの垣根を越え、江戸の悪と戦う彼が恋をしたーー…。恋愛メインかと思ったらそうでもなく、捕物もきちんと書かれている。むしろ捕物がメインのようにも感じられる。悪と対峙し、熱い友情もあり、身を焦がす恋をし、小さな温もりを抱き締める。けれどあっさりしすぎというか…さらっとしているというか…。胸を打たれる前に読了。二部構成にせずに、中身を濃く書いて欲しかった気もする。作左衛門よりも泰近が気に入ってしまった。2015/06/27
なつき
4
イラスト買い。植木奉行配下の主人公はそりの合わぬ上司の姪に一目惚れする。しかし同輩の友が彼女との婚姻を約束して…。初恋、友情、捕物が淡々と描かれていますが、淡々としすぎて読後にレーベルを確認してしまった。重いとか中身がみっしりとかつい泣けるという感じでもなく、可もなく不可もなく読めたという感じ。2015/05/31
ひさか
2
2015年5月刊。文庫書下ろし。直心影流達人の植木奉行同心のお話。面白そうなタイトルで、興味深い設定に惹かれました。詰込み過ぎとステレオタイプな展開で、あまり楽しめませんでした。次回作に期待します。2015/11/25
とらりん
0
さらっと読めてしまった。物語が淡々と進みすぎて、物足りなかった。2015/12/15