出版社内容情報
35年前、深夜放送を熱心に聴いていた若者たちは、進路や恋愛などの悩みをハガキに託し、番組DJに熱い思いをぶつけていた。
当時の超人気番組「カメのオールナイトニッポン」のディスクジョッキー・亀渕昭信(ニッポン放送前社長)は、35年前に届いた数百の手紙を偶然発見し、「当時の若者たちがその後の35年間をどう生きてきたのか」とリスナーを訪ねる旅に出る。夢と現実。生と死。親と子…。そこには感動の出会いのドラマがあった…!
2006年5月の番組放送直後より大反響!ついに書籍化。
民放連番組コンクール優秀賞受賞!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
72
深夜放送「オールナイトニッポン」のパーソナリティだった著者。彼の母が亡くなる前に段ボールに入れた番組で使われたリクエストはがきを渡され、はがきの差出人の数人に会いに行く。もう深夜放送という言葉が絶滅したかのように終夜テレビは放送され街にはコンビニの灯りがまぶしい。ラジオの音量を絞って感度の悪い電波に耳を傾けたことを思い出した。当時のリスナーの今。著者のインタビューと共に当時のことが書かれていた。よくかかっていた音楽のことを思い浮かべながら読み終えた。図書館本。2016/10/08
へくとぱすかる
44
あのライブドア騒動の翌年に出た本。「オールナイトニッポン」は知っていても、亀渕さんの放送には世代的に間に合いませんでした。でもそんな当時の雰囲気が十分に伝わってくるようでした。ラジオはやっぱり、とても人間的なメディアですね。ホロッと来ます。それは今も変わりません。真昼にカーラジオから流れるおしゃべりの楽しさにも、深夜放送に通じるものがありますよ。2018/12/05
西澤 隆
6
僕が必死に聞いていたのはツルコー後期頃。アナさんのANNは上柳さんくらいだけど、そのうえちゃんも定年したんだからそれより前、僕らにとっては歴史の中の出来事の「カメ」さんの回顧記は、出版当時50-60くらいのひとに会いに行くわけだからみなさんカッチリ。昔の若者はヤヤこしくも熱いなあとあらためて思う。この本の元になった番組のディレクションに松嶋Dの名前を見つけ「そういえば彼はコーカミさんのときのDだっけ」とか思い出したり、直撃世代でなくてもラジオの「近さ」を知っている世代としてはあたたかい気持ちになりました。2018/12/05
ともこ
4
実は、私、この本の中のひとりで・・・亀淵さんがサインをして贈ってくださった。私の一生の宝物の本です。
のりこっち
4
世代がちょっと違うから実際に亀渕さんの番組は聴いていないけど深夜放送にはまっていた私はこの本に出てくる人たちが羨ましかった。今でも毎晩のようにラジオを聴いています。昔のようにははまってはないけどラジオ好きは変わりません。2010/06/16