出版社内容情報
絶品の山菜料理、りんごケーキ、手作り石けん、自分流の年越しなど。
12ヶ月に沿って、季節を愛おしみ、旬を味わう暮らしを、等身大に綴る小川糸の歳時記エッセイ。
心ゆたかに暮らす知恵が詰まった1冊です。
糸さんの季節を楽しむ料理のレシピ付き。
2023年4月刊
内容説明
絶品の山菜料理、りんごケーキ、栗ごはん、手づくり石けんに湯治。巡る季節を自分流に楽しむ糸さんの暮らし。
目次
卯月(山菜の昆布じめ;手作りの石けん)
皐月(山椒の実の醤油漬け;山椒鍋)
水無月(ラッキョウ漬け;日々の梅干し)
文月(麻の着物;思い出の笹巻き)
葉月(夏の音楽堂;冷やし中華とコーヒーゼリー)
長月(ひとえの着物;山形の芋煮)
神無月(栗ごはん;味噌を作る)
霜月(新米を炊く香り;湯治の旅)
師走(おせちのしたく;富士山に登る)
睦月(白味噌のお雑煮;手書きの年賀状)
如月(大福梅と刻み昆布のお茶;伊勢詣でとめかぶうどん)
弥生(雛祭りのちらし寿司;春の宴と山菜お重)
季節を楽しむレシピ
山形県・出羽屋 旬の山菜とキノコを味わう旅
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
219
小川 糸は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、歳時記&手造りエッセイ(レシピ付)、著者は色んな物を手造りしていて感心しました。春の旬の時期に『山菜料理 出羽屋』に是非行ってみたい。 https://www.hakusensha.co.jp/books/97845927331332023/05/02
のぶ
109
前半は卯月から始まって弥生までの一年間を歳時記風のエッセイで綴ったもの。最近の小川さんの日記はベルリンを中心にしたものが多かったが、本作では純和風。食べ物の話題を中心にして、その他は旅行の話やら日常の話。食べ物は和食の話題で尽くされていてとても嬉しかった。写真の添えられた「季節を楽しむレシピ」が挿入されていて、おいしそうな料理が楽しめた。後半は山形の出羽屋というお店を訪ねるエッセイで、山菜料理の素晴らしさが著されている。小川さんが山形出身だという事を初めて知ったが、故郷への愛が存分に感じられた。2023/04/26
けんとまん1007
102
丁寧に日々を過ごすとは・・を考えながら、読み進める。無理のないところで、手をかけることの大切さ・豊かさを考える。季節の移ろいと共ににあること。四季のありがたさ、大地のありがたさ、自然のありがたさを感じながら、その中の一員として暮らすこと。自分だけでなく、自分の周りの人たちへも思いを向け続けること。2023/08/02
まちゃ
100
もくじの月毎の食べ物に惹かれて手にした小川糸さんの歳時記エッセイ。冒頭のタラの芽とコシアブラの天ぷらにワクワク。山菜愛の溢れたエッセイでした。良かったです。醤油味の芋煮の最後にカレー粉を加えてカレー仕立てにするのは試してみたい。伊勢、おかげ横丁「ふくすけ」のめかぶうどんは、是非食べてみたい。山菜料理の専門店・出羽屋、人生で一度は訪ねてみたいお店です。2023/06/30
ナミのママ
88
エッセイやメディアは危険だ。作家さんをさらに好きになる、未読の作家さんだが読んでみたくなるのはいい。反対に金輪際二度とお金も時間も使いたくないと思う作家さんもいる。今作は小川糸さんの12ヶ月に沿った季節の随筆集。季節を愛しみながら生活し、旬の食材を取り入れる暮らし。山菜、らっきょう、芋煮、栗ごはん、石鹸作り、麻の着物、夏の音楽堂etc。杉本さなえさんのイラスト入り。こちらは前者、小川糸さんの作品はこれからも読みたい。(ブックカフェ)2023/04/20