出版社内容情報
「12星座シリーズ」など心に響く星占いやエッセイが人気のライター・石井ゆかりさんが、クマのプーさん、あおくんときいろちゃんなど大人になったからこそ改めて読みたい児童文学の魅力に迫ります。
2016年6月刊。
石井ゆかり[イシイユカリ]
内容説明
クマのプーさん、赤毛のアン、小公女、点子ちゃんとアントン…etc.あのころ愛した本には、幼い日の記憶のかけらが詰まっていました。
目次
名言の庭(私たちの心の「いちばん最初」;世界と出会い、世界と対抗するための本;ゆるすこと、ゆるされること)
児童文学は大人になってから。(「天空の世界」から見る人間社会;大人としての生き方を見つける;本当の「人間が生きる姿」)
著者等紹介
石井ゆかり[イシイユカリ]
ライター。星占いの記事やエッセイなどを執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
115
2年にわたる『MOE』の連載をまとめた絵本のエッセイ。絵本を彩る言葉を抜き出した『名言の庭』19篇と、大人なりの視点で名作をとらえた『児童文学は大人になってから』11篇で計30作品を紹介している。表紙の絵は酒井駒子さん。筆者の憧れの存在だったそうだが、本の雰囲気にとても良く合っていると思う。筆者があとがきで「絵本のレビューというよりプチ自分史になった」と記しているように、大人になって子ども時代に好きだった絵本について語ることは、自分の人生を振り返ることなのかも知れない。2016/08/13
かりさ
87
子供の頃読んだ本が後の自分の土台になる…沢山の読書経験の中でも、根っこにあるのは少女の頃繰り返し読んだ本の世界かもしれません。本書は石井ゆかりさんの自身の読まれた絵本や童話を優しい言葉で綴り紹介してくれます。絵本や童話って大人になったらちょっと違うかな、なんて敬遠している方がいたらそれはなんて勿体無い人生かと。大人こそ童話の世界に触れて子供の頃の自分に出会う時間が自己の内側を見つめなおす良い機会だと思います。想像の翼をくれる魔法の本、童話に触れる時間をこれからも過ごしていきたい、強く感じさせてくれます。2016/09/19
はる
64
絵本や児童文学を大人の視線で読んでみると、子供の頃とはまた違ったことに気付くことがある。作者の石井ゆかりさんの優しい文章が心地よい。絵本や児童書に対する愛情が感じられて温かな気持ちになる。既読の作品も多く、石井さんの言葉に共感したり、新しい発見があったりして楽しかった。酒井駒子さんの表紙の絵もいい。2022/12/06
ぶんこ
59
幼い頃からたくさんの絵本や児童書に触れていて、今も素敵な思い出となっているのがうかがえて・・羨ましい。私は大人になってから絵本や児童書に開花したので、思い出がない。それでも、特に読書メーターのみなさんの感想にであえて、多くの絵本、児童書を知りました。とても感謝しています。2023/01/03
花ママ
58
石井さん、子どもの頃いい本をたくさん読まれていたんですね。私は大人になって読んだ本が何冊もありました。どの本も子どもの心を引き付けてやまないものばかりです。読了して、また再読したり手元に置きたい本ができました。そして、酒井さんの装画にほっこりしました。2022/12/22