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出版社内容情報
深夜0時。
通夜と告別式の合間、街の明かりが消える時間。
大切な人を喪った依頼者の話を聞く青年・槙柊夜。
朝起きると夜の記憶を忘れてしまう彼は、“聴き屋"として通夜の間に話を聞き、告別式の朝までに依頼を遂行する。
今日もまた“想い"を抱えた依頼者が彼の元を訪れる。
“死"を聴いて生きていく青年と残された人たちが立ち上がり、再び前を向く、そのドラマ――。
2020年10月刊
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
JACK
13
△ 葬儀社セレモニー敷島の通夜オプションは、通夜の間に遺族の話を聴き、告別式の朝までに依頼を遂行するというもの。担当の槙柊夜は眠ると夜の間の記憶が消えてしまう特異体質のため、利用者は後腐れ無く話が出来る。亡くなった方への想いを聴く孤独な男の物語。面白く出来そうな柊夜の体質や、敬語とタメ語が選べるサービスの選択肢や、依頼を引き受けるといった設定を活かせず、上っ面だけの物語になってしまった印象。物語が浅い。もっと人の悲しみを上手く表現できたら良いのだが。作品が作者の自己満足に思えてしまう。残念。2020/10/26
葉鳥
10
福山さん、花ゆめ以外でも連載してらしたのか。びっくりして思わず手に取った。夜の記憶を保持できない主人公、柊夜。彼の仕事は「聴き屋」として通夜の夜に遺族の話を聞き告別式までに依頼を遂行すること。最初の親子と異父姉妹の話も2つ目の複雑な三角関係も暖かく、苦しく、切ない。なによりも柊夜が夜を失うきっかけになった突然の別れ、そして壱とずっと続く終わりの見えない丹羽の足跡探し。丹羽との最期の電話で、一体どんな会話があったのか。そして彼女はどんな思いで生きていたのだろうか。欠片でも分かる日は来るのだろうか。2021/01/17
毎日が日曜日
8
★★★2024/01/28
chiffon
6
遺された人の話を聞く、聴き屋の話。聴き屋をやっている柊夜くんのこと、めちゃくちゃ気になるところで終わったなー。オムニバス形式でいろんな人の話を聴いてく感じは、どこまでも続けられそうだし、今後も楽しみ。不定期連載みたいなので、次巻がいつでるかわからないんだよなー2020/11/18
かなっち
5
作家さん買いです。少女漫画をイメージしながら、亡くなった人の声を聞くのかな?なんて思っていたのですが…。切なさいっぱいで見事に裏切られましたが、斎の仕事のエピソードの数々が面白くて一気に読み進めちゃいましたね。ただ、亡くなった人とのエピソードなので、悲しくて後味の悪いものばかりなのがモヤモヤを残しますが。特に『アヤセ』のお話が、BL好きとしては切なさMAXで忘れられません。加えて丹羽ちゃんの自殺の理由や、柊夜の無くした記憶の内容も分かりませんしね。とは言え、お気に入りのシリーズができて嬉しくなっています。2022/04/23