出版社内容情報
ただ一度の中東旅行の記録、花田清輝、日夏耿之介など偏愛作家への讃辞、幻想、オカルト、魔術──その魅力が凝縮された幻の澁澤本。
澁澤 龍彦[シブサワ タツヒコ]
著・文・その他
内容説明
澁澤にとって生涯ただ一度の中東への旅の記録「千夜一夜物語紀行」、モロー、デ・キリコ、ボス(ボッシュ)などの幻想美術、花田清輝、日夏耿之介、小栗虫太郎ら偏愛作家への讃辞、三島由紀夫、中井英夫、池田満寿夫、唐十郎、四谷シモン、金井美恵子など同時代を生きた人びとへの愛、オカルト、魔術、毒薬、そしてのちに「あらゆる芸術の源泉」と述べたノスタルジア…。渋澤龍彦の魅力が凝縮された幻の名著がついに再刊。
目次
1(ビザンティンの薄明―あるいはギュスターヴ・モローの偏執;キリコ、反近代主義の亡霊;幻想美術とは何か)
2(千夜一夜物語紀行;フランスのサロン;オカルティズムについて ほか)
3(岡本かの子―あるいは女のナルシシズム;魔道の学匠 日夏耿之介;琥珀の虫 三島由紀夫 ほか)
著者等紹介
澁澤龍彦[シブサワタツヒコ]
作家、フランス文学者。1928年東京生まれ。本名は龍雄。東京大学仏文科卒業。マルキ・ド・サドの著作をはじめ、マニエリスムやシュルレアリスムといった異色の文学や美術、思想を紹介し、1960年代以降の日本の文化や芸術に大きな影響を与えた。その著作は、博物誌的エッセイから幻想小説まで幅広い。1987年没。1981年、『唐草物語』(花出文庫)で泉鏡花文学賞、没後の1988年に『高丘親王航海記』(文春文庫)で読売文学賞小説賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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