ポプラ文庫<br> 鋼の声が僕を呼ぶ

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ポプラ文庫
鋼の声が僕を呼ぶ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 306p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784591187777
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

「誰だって痛みを抱えて生きている。」
孤独な男子高校生のコテツは、島根の刀鍛冶に引き取られて暮らすことに―。
人生に立ちすくんだ少年が一歩を踏み出す、再生の物語。
青春小説の旗手が贈る、感動の傑作!

―――
「何のために刀作っちょう?」
主人公の沙コテツに、級友の土屋はあっけらかんとこうたずねる。
これは、問われたコテツ自身の疑問でもあるが、同時に作者の問いかけでもあるのだろう。そして、私の疑問でもあった。

「鉄には鉄のなりたい姿があっだわ」師匠はそう言う。刀になりたい鉄があるとするならば、そのように姿を整えてやることは、職人の止むにやまれぬ使命なのだろうか。自然のあり様は、人間にとって正しいことばかりとは限らない。

物語では使命を担った職人たちが、さまざまな傷や事情を抱えながらも、懸命に伝統をつなげていく。その姿に、人が生きていくということの困難と尊さを感じずにはいられない。
本著は刀を作る職人たちの葛藤を感じつつも、爽やかに読みきることができる。それは、作者の丁寧で力のある筆致に「ペンは剣より強し」という言葉の灯りを感じることができたからだと思う。

                   ――まはら三桃(小説家)

【STORY】
突然火事にあい、火傷を負った東京の男子高校生・コテツ。
天涯孤独となった彼は、島根に住む遠縁の剱田かがりという老婦に引き取られることに。
かがりは、現代日本において唯一と言われる女性の刀鍛冶で、寡黙だが瞳に燃え盛る炎を持つ刀匠だった。
自暴自棄になり言われるまま島根にやってきたコテツだが、転校初日、己の火傷を見るクラスメイトの視線に耐えられず、学校へいけなくなる。
部屋にひきこもるコテツに、かがりは「学校へはいかなくてもいいが、そのかわり仕事を手伝え」と言う。
かがりの弟子であるコウやカンナに教わりながら手伝いをするうちに、徐々に作刀に興味を持ち始めるコテツ。
現代日本において、刀をつくる意味とはなにか? 
かがりや兄弟子たちと関わり、悩みながらも、鉄を打ち、その熱に溶かされ、コテツは自らの心の形も変えていく――。


【目次】

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

22
突然火事に遭い火傷を負った東京の男子高校生コテツ。天涯孤独となった彼が、遠縁の島根に住む女刀鍛冶の老婦・剱田かがりに引き取られる青春小説。自暴自棄な気持ちで島根にやってきたもののクラスメイトの視線に耐えられず、学校に行けなくなるコテツ。そこかかがりの弟子たちと一緒に刀剣の仕事を手伝い始め、今の時代に刀を作る意義を考えたり、時には弟子たちとの関わりの中で葛藤を抱きながら、ひたむきに鉄を打ち続ける中で少しずつ変わってゆく心境があって、様々なことに向き合い受け入れてゆくコテツの姿には確かな成長が感じられました。2025/10/09

たかぃ

3
満足感のぁる一冊(*´꒳`*) ▼火事で身体と心にトラゥマぉ負った沙(イサゴ)コテツ。島根県の遠戚で刀匠の劔田かがりに引き取られる。兄弟子のコウ、姉弟子のカンナ。鍛冶場に集まる4人が、家族・火・鉄・刀・過去・未来に向き合ぃ歩みぉ進める話。 ▼細かな心描が劇中4ヶ月間の冬の濃密さと繋がってぃて、最後にゎ全員が小さくも確かな春ぉ迎ぇられてョカッタ(*´꒳`*)2025/11/23

Tamy

2
火事に遭った少年が心と身体を癒す場所が刀鍛冶の家ってなかなかヘビーだな、って思ったけれども、だからこそ、火と向き合い、世界と向き合えるようになるのかな。『青の刀匠』の改題の作品でした。最後に最初の題をつけた意味がわかった気がした。2025/12/03

水さん

1
刀鍛冶は手造りだから、雑念や技量がモノに映り込みやすい。たたらの国の島根の刀匠のもとで暮らす事になった少年が、修練されるように成長して面白かった2025/11/30

Hayato Nishimura

1
やるべきことや進みたい道が見えなくなった時、なんでもいいから?一つのことに没頭して、邁進すれば、なにかその周囲で見えてくるものがある、そう思えた一冊2025/11/22

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