出版社内容情報
【『オーダーは探偵に』の近江泉美が贈る、ほっこり日常系ミステリー!】
趣味であるパンの食べ歩きをしていた青年・福丸あさひは、札幌で噂になっていた神出鬼没の移動式パン屋〈べーカリー エウレカ〉に遭遇する。英国紳士風の店主の正体は、なんと大学教授だという。
工学部教授である亘理一二三(わたり・ひふみ)は、現職の大学教授でありながらパンを愛するあまり副業でパン屋を営んでいる変わり者だ。
偶然、ある事件に巻き込まれてしまったあさひだが、パンへのアドバイスと引き換えに教授が工学をヒントに謎を解き明かすといい――!?
内容説明
趣味であるパンの食べ歩きをしていた青年・福丸あさひは、札幌で噂になっていた神出鬼没の移動式ベーカリー〈エウレカ〉に遭遇する。英国紳士風の店主の正体は、なんと大学工学部の教授だという。偶然、ある事件に巻き込まれてしまったあさひだが、パンへのアドバイスと引き換えに教授が謎を解き明かすといい―!?パンを愛する風変わりな理系教授の名推理による、ほっこり日常系ミステリー。
著者等紹介
近江泉美[オウミイズミ]
東京都出身。2012年デビュー。『オーダーは探偵に』が大ヒットシリーズに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オセロ
50
日常ミステリーはやっぱりいいですね。 神出鬼没のパン屋の英国紳士風の店主にして大学教授でもある亘理一二三が解決してみせた事件で出会った福丸あさひ。あさひは亘理が作るパンに足りないものを、亘理はあさひが持ち込んでくる事件の謎に合ったアドバイスをそれぞれがするというシンプルな構成で、亘理の工学視点のアプローチはこの手の作品には珍しくて興味深かったですが、ちょっと物足りなさを感じました。2025/05/20
ひさか
31
2025年5月ポプラ文庫刊。書き下ろし。至福のクリームパン、カカオ香るビターな濃厚チョココロネ、熱視線,北海道の味ちくわパン、どっしりにっこりあんパン、の4つの日常系ミステリの連作短編。アンソロジーで出会ったことのある作家さん。名推理を展開する工学部教授は無理やり感がいっぱい。パン造りだって無理やり感いっぱい。そこを楽しんで、笑って読めればいいんだけど、3話目くらいからは繰り返しに息切れして残念感あり。教授がおいしいパン造りに到達するまでお話世界は続くのでしょうが、長い道のりになりそうです。2025/06/15
よっち
30
札幌を舞台にパンの食べ歩きが趣味の青年・福丸あさひが、神出鬼没の移動式パン屋の英国紳士風店主と謎を解き明かしていく連作短編ミステリ。パンを愛するあまり、副業でパン屋を営む変わり者の現職工学部教授の亘理。あまりにも味が普通のパンがどうすれば美味しくなるのか、そのアドバイスと引き換えに、あさひに掛けられた犯人の疑いや、青年に成り代わっていた理由、嫌われ者のおじいさんが喧嘩した理由、少年が見たオバケの正体といった解き明かしていって、そんな中であさひもまた大切なことに気づいていくストーリーはなかなか良かったです。2025/05/08
一華
21
パンの食べ歩きが趣味の青年と移動式ベーカリー「エウレカ」の英国風紳士の店主との日常系ミステリー4話。パンもさることながら、北海道に行きたくなりました〜それと、理学と工学の講義?も勉強になりました。2025/05/28
マッピー
17
舞台が札幌だというので買ってしまったけど、もしかしたら子ども向けの作品だったのかも。一般常識を疑い、柔軟な思考を促すための工学部教授なのだろうけれど、パンが好きすぎて副業にパン屋を…というのが無理やりすぎる。謎解きとパンも、特に絡ませる必要はない。最初の話で、話題として実在のパン屋の名前が出てきたので、もっと実際のパン屋の話が出てくるのかと思ったらそれだけだったのも残念。札幌市内で神出鬼没のキッチンカーのパン屋という設定だったわりには、市内中心部しか舞台になっていないのも残念。2025/06/15
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