出版社内容情報
大山 淳子[オオヤマジュンコ]
著・文・その他
内容説明
一日百円で何でも預かります。東京の下町でひっそりと営業する「あずかりや」。「半年後に引き取りにこなかったらポストに投函して」と店主に託された手紙の行方は?突然店にかかってきた電話の相手は意外な女性で…。高倉健、緒形拳、石原裕次郎の三人が預けた「ある物」とは?日本屈指の盆栽の名人が遺した名木を、不肖の孫が受け継いだことから巻き起こる大騒動。累計30万部突破の大人気シリーズ第四弾。
著者等紹介
大山淳子[オオヤマジュンコ]
東京都生まれ。2006年『三日月夜話』で城戸賞入選。2008年『通夜女』で函館港イルミナシオン映画祭シナリオ大賞グランプリ。2011年『猫弁 死体の身代金』でTBS・講談社第3回ドラマ原作大賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mae.dat
248
シリーズ第4弾。短篇5話。直接は描かれていませんが、各話共に数年間の出来事を表していて、時間的には重なり合っているのでしょうね。あずかりやさんを営む桐島さんは感情の起伏がない為に物静かでね。店の佇まいにも反映されている様ですよ。それにお客さんや預かり品に合わせて臨機応変に応じる事が出来るの素敵。表題作は5頁程のショートショートになっていてね。シンプルで面白い。逆に『ツキノワグマ』は複数の話が同時並行的に進んだりしてね。その中で声の預かりの顛末は沁みましたね。ラスト『文人木』の盆栽の人生(?)も佳いね。2023/07/30
まさきち
97
シリーズ4作目。相変わらず優しくて、あたたかくなる話が集まった短編集。ほんの数ページの「まぼろしチャーハン」も含め、今回は特に次への新たな一歩のための元気を与えてくれる話ばかりでお気に入りの一冊となりました。2024/10/18
つばめ
61
2023年の最後に読んだ本。あずかりやシリーズは本当に心が洗われる。しっとりと、少しの淋しさとお日様みたいな暖かさ。表題の「まぼろしチャーハン」のお話はとっても短いけれど、いつまでも印象に残ってる。自分にもあるかもしれないそういう味。他にも、店主を見守る黒電話、世界中を旅した鞄、色々な生き方を教えてくれる盆栽とか。また明日からも頑張ってみようかな?と癒しをくれる、素敵な本。2023/12/30
たるき( ´ ▽ ` )ノ
51
シリーズ第4巻。過去作に登場した人が出てくるので、読み返してから読んだ方が絶対に感動すると思う!いや、ほんと素晴らしい。これが1番好き♪どこか哀愁漂う雰囲気のなか、ほのぼのしたり涙腺が緩んだり。このシリーズが私の本棚から消えることはないだろう。2022/06/24
たるき( ´ ▽ ` )ノ
32
再読。最高!心が洗われるような清々しさ。桐島さんの大地のような懐の深さに癒される。2024/04/16
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- 和書
- こんな女になってみたい