出版社内容情報
凪良 ゆう[ナギラユウ]
著・文・その他
内容説明
小学生の百音と統理はふたり暮らし。朝になると同じマンションに住む路有が遊びにきて、三人でご飯を食べる。百音と統理は血がつながっておらず、その生活を“変わっている”という人もいるけれど、日々楽しく過ごしている。三人が住むマンションの屋上には小さな神社があり、断ち物の神さまが祀られている。悪癖、気鬱となる悪いご縁を断ち切ってくれるといい、“いろんなもの”が心に絡んでしまった人がやってくるが―
著者等紹介
凪良ゆう[ナギラユウ]
2006年にBL作品にてデビューし、「美しい彼」シリーズなど作品多数。2020年『流浪の月』にて本屋大賞を受賞。2021年『滅びの前のシャングリラ』がキノベス!2021第1位(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
528
読メで人気の作家さん。この度の直木賞にも最新作が候補に上がったそうで、これからが楽しみなおひとりだ。今作は「なさぬ仲」の父親がわりである統理、小学生の百音(元嫁の子ども)、そしてそんなふたりにご飯を作りにくるゲイの路有のものがたり。3人の住むマンションの屋上には「悪縁を切ってくれる」神社が祀られているのだとか。みんないろいろ抱えているけれども、助け合いながら前を向いて生きていく。ゲイの恋愛事情には身につまされるものがあったなぁ。直木賞候補作も読んでみるかな。ちなみにわたしのは冬カバー、美しい。2026/06/14
やすらぎ
412
ゼリーって掬って食べても掻き混ぜてもいいんだ。紅茶ってまだ知らない香りがあるんだ。気づいたら時は流れて春は散り重なっていたなんて。ずっと探していたんだ。穏やかな風を強い日差しを、星を月を雨の潤いを。あの大切な想いを幾多、空を見上げて聞き返しても幾度。安心。このたった二文字に彷徨い続けて、自身のことがなぜか一番曇って見えなくなって、心と体が離れていってしまって。夕闇のように柔らかに染まっていければいいはずなのに、朝焼けを東の空が青く澄めれば美しい庭には光がきっと射すはずなのに、そんな器用になんて出来なくて。2023/05/13
mae.dat
314
主題は何を語ろうとしているのかは掴み辛かったですがこう思いました。寧ろこういう在り方が正解みたいな物は示していないのね。少しずれた関係もありとしている感じかな。恋愛観、結婚観、家族観そう言ったものを著しているのですかね。そう言う想いは十人十色なのは当然ですが、その中でって事なのでしょうか。脳はねステレオタイプに処理をするのが、負荷が少なくてそうしがちなの。でも人の気持ちや関係性、幸せは当人のオリジナルで、そんな型に単純に当て嵌まるものばかりじゃ無いんですよね。「ぼくたちは違うけど認め合おう」って良いなぁ。2026/04/23
ムーミン
258
「できれば『ぼくたちは同じだから仲良くしよう』より、『ぼくたちは違うけど認め合おう』のほうを勧めたい。次の授業では、ぜひそこまで進めるよう先生にがんばってもらいたい」「次の次では、『それでも認められないときは黙って通り過ぎよう』だな。『無駄に殴り合って傷つけ合うよりは、他人同士でいたほうがまだ平和』ってあたりまで」p2942024/02/28
まさきち
198
屋上に縁切神社が祀られてるマンション。そこに暮らす神社の宮司と、血の繋がらない亡き元妻の忘れ形見の少女。そして隣室で暮らす宮司の旧友でゲイの青年。そんな彼らの周りで繰り広げられる心の開放とあたたかい回想を集めた短編集。文章も平易でこちらの心の中にスッと染み込んできて、本当にほっこりとした気持ちで読み終えた一冊でした。2024/07/18




